連載
» 2008年06月30日 00時00分 公開

実践でも役立つLPICドリル(3):ファイルシステムの管理と保守 (3/4)

[大竹龍史,ナレッジデザイン]

演習問題

 ポイントを押さえたら、演習問題に挑戦してみましょう。問題ごとに、LPIC試験での重要度を記載しています。試験を受ける際の参考にしてください。

問題1

 dfコマンドとmountコマンドを実行したところ、次のように表示されました。このファイルシステムは次のどのコマンドの実行により作成されましたか?(1つ選択)

[試験対策の重要度:(level1)** (level2)**]


 dfコマンドとmountコマンドを実行したところ、次のように表示されました。このファイルシステムは次のどのコマンドの実行により作成されましたか?(1つ選択)


[表示1-1]          
# df /dev/sda5          
Filesystem 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置
/dev/sda5 482214 10544 421872 3% /mnt

a.tune2fs -m 10 /dev/sda5

b.tune2fs -m 3 /dev/sda5

c.mkfs -t ext2 -m 10 /dev/sda5 または mkfs -t ext3 -m 10 /dev/sda5

d.mkfs -t ext2 -m 3 /dev/sda5 または mkfs -t ext3 -m 3 /dev/sda5

正解

 c

解説

 ファイルシステムを作成するコマンドはmkfsです。dfコマンドの実行結果から、(482214−(10544+421872))/482214を計算すると約0.10となりminfreeは10%であることが分かります。従って、mkfsにminfreeを10%に指定するオプション"-m 10"を付けて実行したコマンドが正解です。

(注)minfreeはminimum free(最小限の空き)の意味で、オプションminfreeで指定された比率分の領域はrootだけが書き込みできる領域として予約されています。ファイルシステムのデータ領域のうちminfreeを除く領域を使い切るとdfの使用%の表示は100%となり、一般ユーザーは書き込みができなくなりますが、rootはこのminfree領域を使って作業ができます。


 tune2fsはEXT2/EXT3ファイルシステムを作成後にパラメータをチューニングする(変更する)コマンドです。従ってこの問題の解答としては不正解です。選択肢aや選択肢bの方法でminfreeの値を変更できます。

問題2

 あるLinuxシステムのディスクsdaはパーティションに分割され、Linux、Solaris、MS Windowsのファイルシステムと、Linuxのスワップ領域が1つ作られています。sdaのパーティションを調べるためにdmesgコマンドを実行したところ、表示2-1のようになりました。この結果からディスクsdaのパーティションはsda1、sda2、sda3、sda4の4つに分割され、さらにsda5、sda6、sda7はsda4の中に作られていることが分かりました。

 どのパーティションにどのファイルシステムがインストールされているかを表示するために、あるコマンドを実行したところ、表示2-2のようになりました。

[表示2-1]

# dmesg | grep sda

sda: sda1 sda2 sda3 sda4

sda4: <.....: [s0] sda5 [s1] sda6 [s2] sda7 >

[表示2-2]            
Filesystem Type 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置
/dev/sda1 ext3 14200000 13665800 0 100% /
/dev/sda3 fuseblk 38921296 14225552 24695744 37% /mnt1
/dev/sda5 ufs 9073386 5403649 3579004 61% /mnt2

[試験対策の重要度:(level1)* (level2)*]


(設問1)表示2-2で実行したコマンドはどれですか?

a.cat /etc/fstab

b.cat /etc/mtab

c.df -T

d.fdisk -l /dev/sda

(設問2)このコマンドのほかに、引数なしで実行すると、ファイルシステムタイプ、使用されているマウントオプションを表示するコマンドがあります。そのコマンド名を記述してください。

(設問3)各パーティションに、インストールされているファイルシステム、あるいはパーティションの種類を選んでください。

1./dev/sda1   2./dev/sda2   3./dev/sda3   4./dev/sda4

a.スワップ領域   b.Linuxの標準ファイルシステム   c.Solarisの標準ファイルシステム   d.NTFS

正解

(設問1)c

(設問2)mount

(設問3)

1.b

2.a

3.d

4.c

解説

(設問1)dfコマンドに-T オプションを付けて実行すると、ファイルシステムの使用状況に加えて、ファイルシステムのタイプを表示します。

(設問2)mountコマンドを引数なしで実行すると、ファイルシステムタイプやマウントオプションを表示します。

(設問3)ufsはSolarisのファイルシステムタイプです。ntfsはfuseblkと表示されます。

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