連載
» 2008年07月04日 00時00分 公開

使えば分かるPostgreSQL運用&チューニング(2):WebアプリのためのベンチマークツールDBT-1を使う (1/3)

本連載では、さまざまな分野で幅広く利用されているオープンソースのデータベースソフトウェアPostgreSQLについて解説していきます。第2回目の本稿では、ベンチマークツールOSDL DBT-1をインストールして動かします。今後は、特に運用面やチューニングに重点をおいて話を進めていく予定です。PostgreSQLの概要については、「PostgreSQLで作るLinuxデータベース」を参照ください。

[北川俊広,SRA OSS, Inc.]

 今回は、これからPostgreSQLの運用方法を解説するに当たり、運用時の状態を簡単にシミュレーションするために、ベンチマークツールをインストールして動かします。ベンチマークツールは、チューニングの際にも指標として使えますから、ぜひ使い方を覚えておいてください。

ベンチマークツール OSDL DBT-1とは

>>> 本連載の前提環境

データベース:PostgreSQL 8.3.1
OS:CentOS 5(Linux kernel 2.6 )
シェル:bash
CPU:Intel Xeon 3060 2.40GHz
HDD:73.4GBytes/15,000rpm/SAS 16MBytes
RAM:PC2-5300 8GBytes


 データベース用のベンチマークツールはいろいろとありますが、ここでは「OSDL DBT-1」(以降、DBT-1)を取り上げます。


 DBT-1は、OSDL(Open Source Development Labs)が開発したDatabase Test Suiteの1つで、TPC-W(注)の仕様を部分的に取り入れたベンチマークツールです。

注)TPC-Wは、トランザクション処理性能評議会(TPC:Transaction Processing Performance Council)が策定した規格の1つ。Webサーバの動作をシミュレーションするものです。特にコマース系のWebシステム向けのベンチマーク指標として策定されています。

 今回、数あるベンチマークツールからこのDBT-1を選択したのは、最近のRDBMSの利用形態として、Webサーバのバックエンドとして利用される場合が多いであろうという点と、DBT-1は、IPA(情報処理推進機構)のオープンソースソフトウェア活用基盤整備事業でも利用されており、OSSiPediaに数多くの測定結果が掲載されていて、比較しやすいという点からです。

DBT-1の仕様と本稿の想定するシミュレーション環境

 DBT-1は、オンライン書店サービスを想定して作られています。 DBT-1の主なプログラムはdbdriverとappserverの2つです。dbdriverがクライアントの動作を、appserverがWebサーバの動作をシミュレーションします。

図1 今回シミュレーションするシステム 図1 今回シミュレーションするシステム

 今回は、DBT-1を用いて、上記のシステムを1台のサーバマシンでシミュレーションします。 次ページから、DBT-1の導入手順を見ていきましょう。

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