連載
» 2008年11月05日 00時00分 公開

システム開発プロジェクトの現場から(20):新人(3年目)、先輩デビューで「最悪の振る舞い」 (1/3)

開発現場は日々の仕事の場であるとともに、学びの場でもある。先輩エンジニアが過去に直面した困難の数々、そこから学んだスキルや考え方を紹介する。

[檜山亜紗美,アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ]

 こんにちは、檜山です。前回「新人、アーキテクチャチームで『運命の出会い』」では、私が先輩の背中から学んだことをお話ししました。今回は「初めてのスーパーバイザー(以降、SV)経験」、つまり逆に自分が先輩としてどう振る舞ったかについて、反省を交えつつお話しします。

3年目SE、クライアントとの直接交渉でプロ意識を実感

 話は入社3年目に移ります。

 私は前回触れたアーキチームや資源管理チームを経て、アプリチームへ移りました。このころプロジェクトは運用フェイズに入り、規模も縮小。少人数体制に切り替わりました。その結果、SEとしてうぶ毛が生えた程度(それすらも怪しい)の私ですら、1人で1領域を担当させてもらえることになりました。

 そして、クライアントとも直接調整ができる立場になりました。準備にも気合が入るし、実際にクライアントと話す場面では、クライアントの鋭い指摘が良い刺激になりました。

 クライアントと会う機会が多くなればなるほど、私自身のプロ意識が高められていくのが分かりました。社内交渉ではどうしても甘えが出てしまいます(←それでは駄目です)が、クライアントがこちらをシステムの専門家として接してくださるのを感じると、「ピシッとしなくては」と身の引き締まる思いがしました。

 クライアントとの直接交渉の中で私が一番好きだったのは、仕様変更案件でした。

 これは、業務と既存ロジックの両面を考慮し、狭い網目をかいくぐるように最適解を導く仕事です。

 システム変更が及ぼす影響範囲をとらえ、問題がないかどうかをクライアントと相談しながら判断・検討する影響分析作業においては、抜け漏れを防ぐことはとても難しいものです。それだけに、集中して分析している最中は知恵熱(ここでは、「頭がぼーっとする感じ」の意味で使用)らしきものが出てくるのですが、無事終えたときは、運動後のようなけだるいながらもそう快な感じが得られて最高でした。

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