連載
» 2009年01月13日 00時00分 公開

インターネットのモヤモヤを解消する(5):LANの向こうに行くためには?アドレス変換とリモホ〜これで入門書が読める!超初心者のためのインターネットの仕組み〜 (3/3)

[山本洋介山,bogus.jp]
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リモートホストとIPアドレス

 グローバルIPアドレスとホスト名が表示されているサイトを見ながら、芽衣子さんはちょっと考え込んでしまいますが、ふと何かに気付きます。

芽衣子 「あー、これってリモホよね! これで住所分かって逮捕されるやつよね! 掲示板とかに書いているアレよね」

正男 「ええ、まあ、そういういわれ方もしますね。グローバルアドレスは世界に1つですから、この時間にこのアドレスを使っているのはこの会社だけになりますよ」

芽衣子 「特定されて逮捕されるのも当たり前よね」

正男 「まあ、このようにインターネットは基本的に匿名じゃないんですよ」

芽衣子 「えっ……」

 これまでに掲示板に書き込んだ会社の悪口や匿名だと思って出した悪口メールなんかも調べられたら丸分かりなんだ……。芽衣子さんは一瞬で血の気が引いてしまいます。

正男 「特に会社からアクセスした場合はドメインが会社名だったりする()ので、誰でも簡単に分かりますよ」

正男 「もう最近はいないと思いますけど、会社から変な書き込みしたり、会社のメールアドレスで出会い系に登録したりするアホな人がいたものですよ。昔だから笑い話で済んだものの……」

 何げなく答えている芽衣子さんですが、尋常じゃない脇汗が流れています。

芽衣子 「でもでも、会社の、誰かっていうのは分かんないんだろうなあ」

正男 「いや、ログ取っているから丸分かりですよ」

芽衣子 「ログってなに?」

正男 「記録ですよ。ここから誰がインターネットのどのサイトにアクセスしたかというのは記録されているんです()」

芽衣子 「あ、そうなの、へ、へー」

 まさか、自分が恥ずかしいことをやっていたことはいえません。

正男 「芽衣子さんも担当になったら、社内から仕事以外のアクセスがひどい人には注意してくださいね」

芽衣子 「は、はい」

 ただ、とにかくやってしまったことはしょうがありません。きっぱりあきらめることにします。切り替えが早いところが芽衣子さんのいいところです。

芽衣子 「でも、いままでそんなこと考えたことないけど、アドレスの切り替えは勝手にやってくれるんでしょ?」

正男 「これに関してももちろん一般ユーザーは意識しなくてもルータによって自動的に行われていますが、もちろん管理者はこの設定もしなきゃいけませんよ。芽衣子さん、管理するんですから」

芽衣子 「えーっ」

正男 「まあ、直接触らないにしても、知っておく必要はありますね」

 適当に聞いていた芽衣子さんですが、よく考えてみると正男さんがいなくなると自分が管理する必要があるのを思い出してしまいました。それはサイバー戦争よりも現実的な問題です。

芽衣子 「そんなの面倒だから直接インターネットに接続っていうことはできないの?」

正男 「個人ユーザーだとそういうやり方もありますが、最近では直接接続するのはセキュリティ的にも怖いですからあまりやりませんね()。直接インターネットに接続できないってことは、直接インターネットから接続されないということですから」

芽衣子 「確かにハッカーとかウイルスとか怖いもんね……、我慢するわ」

 渋々納得する芽衣子さんです。

正男 「あと、サーバを公開する場合はインターネットから直接接続できるようにする必要がありますよ。内部にインターネットに接続できるようなサーバを立てていたりすると設定が……」

芽衣子 「面倒な話は聞きたくないわ」

インターネットのサービスを使いましょう

 「これでLANからインターネットに向かう一連の流れを説明しました。これでLANからインターネットに向かうことになります」

芽衣子 「ようやくね」

IPアドレスの流れ プライベートIPアドレス〜プライベートIPアドレスがグローバルアドレスになるまで IPアドレスの流れ プライベートIPアドレス〜プライベートIPアドレスがグローバルアドレスになるまで

正男 「そして、インターネットに待ち受けているものは、そう、サーバです。次はいよいよサーバについて説明することにしますよ」

芽衣子 「サーバってニコ動とか2ちゃんねるのこと?」

正男 「そうですよ」

芽衣子 「それは期待できるわね」

DNSとアドレス変換をおさらいしよう

今回のおさらい

nslookupコマンドを使うと

 Windowsの場合コマンドプロンプトを立ち上げて、nslookup ホスト名(またはIPアドレス)で変換できます。詳しくは前回「LANからインターネットに出て行くには」を参照してください。

IPアドレスにはプライベートアドレスとグローバルアドレスがある

 詳しくは前々回「秘密のIPアドレス>グローバルアドレスとプライベートアドレス」を参照してください。

私のアドレスをほかに使ってる人がいるの?

 昔勤めていた雑誌編集部に何度か私のIPアドレスがお宅の雑誌に掲載されて迷惑だと抗議の電話がかかってきたことがありました。

このルータなのです!

 厳密にはルーティングとアドレス変換は別の機能だったりするのですが、基本的に最近のルータにはアドレス変換機能が組み込まれています。

芽衣子さんにとってはただのうるさい箱

 基本的に会社などで使う業務用のルータやサーバはとてもうるさいです。

最近では直接接続するのはセキュリティ的にも怖いですからあまりやりませんね。

 家の電話からのダイヤルアップによる接続やEモバイルなどPHSによる接続は直接インターネットに接続されます。個人ユーザーではそのリクエストは芽衣子さんのマシンからだということを覚えていて、インターネットからの返事はちゃんと芽衣子さんのマシンに返ってくるようになっているんですよ。IPマスカレード(Internet Protocol Masquerade:用語辞典)やNAPT(Network Address Port Translation)といわれる機能によって実現されています。参照:用語辞典NAT

会社からアクセスした場合はドメインが会社名だったりする

 会社からは***.co.jpというドメインでアクセスすることが多いと思います。

誰がインターネットのどのサイトにアクセスしたかというのは記録されているんです

 記録されているかどうかは会社次第ですが、基本的に記録されていると考えておいた方がいいでしょう。


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