連載
» 2009年01月26日 00時00分 公開

ネットワークの基礎を学習する CCNA対策講座(15):Telnetを使用したリモートデバイスの情報収集 (1/2)

本連載では、シスコシステムズ(以下シスコ)が提供するシスコ技術者認定(Cisco Career Certification)から、ネットワーク技術者を認定する資格、CCNA(Cisco Certified Network Associate)を解説します。2007年12月に改訂された新試験(640-802J)に対応しています。

[内藤佳弥子,@IT]

 今回は、Telnetを使用したリモートデバイスの情報収集について解説します。

Telnetの特徴

 前回紹介したCDP(Cisco Discovery Protocol)は、インターフェイスで直接接続されたほかのCiscoデバイスを検出して、それらの情報を収集することができます。今回紹介するTelnetを使用すると、直接接続されていないデバイスにリモートでログオンし、情報収集や設定などを行うことができます。TelnetはTCP/IPアプリケーションのため、セッション(コネクション)を確立します。

 通常、ルータやスイッチといったネットワークデバイスやサーバなどは、鍵のかかったサーバルームのような場所に配置されます。Telnetを使用すれば、管理者がオフィスの自分の席にいながら、サーバルーム内のルータやスイッチの操作が行えます。

 Telnetでリモートデバイスへ接続するには、ユーザーモードか特権モードでtelnetコマンドを使用します。図1ではRouterAからRouterBにTelnet接続しています。

 telnetコマンドの引数には、あて先ホストのIPアドレスを指定します。Passwordプロンプトが表示されたら、RouterBであらかじめ設定したVTYパスワードを入力します。セキュリティ上、入力したパスワードは画面に表示されません。

 Telnet接続が成功すると、プロンプトがリモートデバイスのホスト名に変更されます。

図1 RouterAからRouterBへのTelnet接続 図1 RouterAからRouterBへのTelnet接続
RouterA#telnet 10.1.1.2
Trying 10.1.1.2 ... Open


User Access Verification

Password:
RouterB>

 なお、Telnet接続を受けるリモートデバイス(RouterB)側では、line vtyに対してログイン用のパスワードを設定しておく必要があります。

 以下はログインパスワードの設定手順です。VTYパスワードをciscoに設定しています。

RouterB#configure terminal
RouterB(config)#line vty 0 4
RouterB(config-line)#password cisco
RouterB(config-line)#login


 また、リモートデバイス側では特権モードのパスワードも設定する必要があります。

確認問題1

問題

 Telnet接続の方法について正しく記述しているものを2つ選択しなさい。

a.Router(config)#telnet 10.1.1.2

b.Router>telnet 10.1.1.2

c.Router(config-if)#telnet 10.1.1.2

d.Router#telnet 10.1.1.2

正解

  b、d

解説

 telnetコマンドは、ユーザーモードか特権モードで実行できます。telnetコマンドの引数にはあて先ホストのIPアドレスを指定します。選択肢a選択肢cはモードが違いますので不正解です。

Telnetセッションの中断、再開、確認

 リモートデバイスへのTelnetセッションを中断し、いったんローカルデバイスに戻ることができます。ローカルデバイスとは、telnetコマンドを実行したデバイスのことです。

 図2ではRouterAは、RouterBとRouterCに同時にTelnet接続をしています。リモートデバイスにログオン中、Ctrlキー、Shiftキー、数字の6のキーを同時に押し、その後xキーを押すとTelnetセッションを中断し、ローカルデバイスに戻ることができます。

 ローカルデバイス側でshow sessionsコマンドを実行すると、ローカルデバイスが確立しているTelnetセッションを確認できます。Connにはセッション番号、Addressにはあて先デバイスのIPアドレスが表示されます。直前まで確立していたセッションには、アスタリスク(*)が表示されています。

図2 RouterAからRouterB、CへのTelnet接続 図2 RouterAからRouterB、CへのTelnet接続
RouterC#<Ctrl - Shift - 6> x
RouterA#show sessions
Conn	Host      Address     Byte    Idle   Conn Name
1     10.1.1.2    10.1.1.2    0       0      10.1.1.2
*2    10.2.2.2    10.2.2.2    0       0      10.2.2.2

 この状態で、Telnetセッションを再開するにはresumeコマンドを使用します。resumeコマンドには、show sessionsで確認したセッション番号を指定します。

 10.1.1.2のIPアドレスを持つリモートデバイス(RouterB)とのTelnetセッションを再開したい場合、resume 1と指定します。[Resuming connection 1 to 10.1.1.2 ……]メッセージの後にEnterキーを押すと、RouterBとのTelnetセッションを再開できます。

RouterC#<Ctrl - Shift - 6> x
RouterA#show sessions
Conn    Host	     Address     Byte     Idle     ConnName
1       10.1.1.2     10.1.1.2    0        0        10.1.1.2
*2      10.2.2.2     10.2.2.2    0        0        10.2.2.2
RouterA#resume 1
[Resuming connection 1 to 10.1.1.2 ... ]
RouterB#

確認問題2

問題

 Telnetセッションを中断するコマンドを選択しなさい。

a.Router#exit

b.Ctrlキー、Altキー、6キーを同時に押した後に、xキーを押す

c.Ctrlキー、Shiftキー、6キーを同時に押した後に、xキーを押す

d.Router#resume

正解

 c

解説

 Telnetセッションを中断するコマンドは、Ctrlキー、Shiftキー、6キーを同時に押した後にxキーを押すのが正しいので、正解は選択肢cです。選択肢aは、リモートデバイス上でTelnetセッションを終了するコマンドなので誤りです。選択肢dは、中断したTelnetセッションを再開するコマンドなので誤りです。

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