鉛筆と紙を用意して絵を描きながら企画を考える。ケータイのFlash待ち受けは電池残量や時刻が取得できるので、そのことを頭に入れつつアイデアを練ろう。
後からトレース(下絵をなぞること)することを考えて、絵を丁寧に描くと効率的だ。
描いたイラストをスキャンする。スキャナがなければ、デジタルカメラで撮影して取り込むこともできる。
スキャンした画像をAdobe Illustrator(※注4以下、Illustrator)に配置し、トレースする。Illustratorがなければ、直接Flashに配置してトレースしてもOK。
今回は手書き風味を出すために、線を少しよれよれに書く。色を塗る際に、Flashで塗った方が簡単なパーツは、違う色(今回は、青)で線を描いておくと後で作業しやすい。
新規ドキュメントで、240×320のファイルを作る。
このとき、モバイル用に「Flashファイル(モバイル)」を指定する。縦方向は中心を基点に500pxまで作っておくと、多くの機種に対応できる。
いろいろな画面サイズのケータイに対応するために、あらかじめ240×320、240×400、240×432などの枠の画像を作ってガイドとして配置しておくと、レイアウトするときに便利だ。
Illustratorからコピー&ペーストでイラストにFlash配置し、画像をバランスよく移動する。
パーツごとにシンボル化する。これにより、図形やアニメーションが管理しやすくなる。
【Step2】で塗り残したパーツに色を付ける。
[Ctrl]+[B]キーでイラストを分解して色を塗り、ガイド線を削除する。
パーツに動きを付けていく。今回はタイムラインを使ってぱらぱら漫画(※注5)方式で動きを付ける。
左上のタイムラインの1コマ目は羽が上がっている状態、2コマ目は羽が下がっている状態に設定する。常に羽ばたいている動作にするために、3コマ目にループ処理をする。
後のプログラミングで命令するときに対象の名前を指定するため、インスタンス(※注6)に名前を付けておく。今回は、このインスタンスを「girlmove」と名付ける。
ガールを上下に動かす。この場合は、モーショントゥイーン(※注7)で動きを付けた。
左上のタイムラインで「girl」を選択してモーショントゥイーンを作成する。モーショントゥイーンでは、インスタンスを移動や拡大、透明度などがタイムライン上で設定できる。
「鳥」と同じように、常に動作するようにタイムラインの最終コマにループ処理をする。
電池残量のActionScriptのプログラムを書き込む。
今回は電池残量により風船の数が変化するように設定した。残量を取得して「girl」の各ラベルに飛ばす。
タイムラインに電池残量のパターンを作る。電池残量が0のときに風船を2つ、1のときは4つ、2のときは6つ、電池残量がmaxのときは8つの風船をタイムラインに配置する。
このようにして、完成。
最後にAdobe Device Central(※注8)で、ケータイ上での動作をエミュレート(※注9)してチェックする。
右の方の設定項目を入力し確認。電波、電池、日にちなどを設定する。
【@IT関連記事】
一撃デザインの種明かし
Webサービスのアイデアをデザインとして形にするためのハウツー。まずは、一度会ったら忘れられない名物「漫画名刺」の作り方からスタート!
デザインハック < リッチクライアント
D89 デザインTips - デザインのハウツーテクニック集
Wデザイン初級者でも分かるデザインツール基礎/応用Tips(ハウツー・小技・テクニック)集です。[写真加工/フォトレタッチ編][イラスト/ドロー編][アニメーション編]など、随時公開していきます
デザインハック < リッチクライアント
デザインツールで始めるSilverlightアニメ/グラフィック
Silverlight 2で.NET技術をカッコよく使おう(3) 「Silverlightってプログラマのものでしょ」と思っていませんか? アニメやグラフィックを制作できるツールもあるんです
「リッチクライアント & 帳票」フォーラム 2009/2/27
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.