Oracleデータベース監視とアドバイザの使用間違いやすいポイントを追え! Bronze DBA講座(12)(2/2 ページ)

» 2009年06月24日 00時00分 公開
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セグメントアドバイザの使用

例題2

セグメントアドバイザを使用してセグメントの縮小操作を行った場合の説明として正しいものを3つ選択してください。

a.縮小を行うと表のデータは前方に移動する

b.空き領域は解放される

c.縮小を行うと表のデータは後方に移動する

d.縮小操作中はDMLの実行はできない

e.空き領域を解放するかしないかの選択が可能である

f.縮小操作中でもDMLの実行ができる

例題の範囲をおさらい

参考:「Oracleデータベースの自己診断と最適化

 セグメントアドバイザは、オブジェクトの断片化を調査し、縮小可能なセグメントに関するアドバイスを表示します。縮小可能なセグメントが検出された場合、縮小オプションによりセグメントの縮小操作を実行することができます。

正解

a、e、f

解説

選択肢a:セグメントアドバイザを使用して縮小操作を実行すると、表のデータは前方に移動し、セグメント後方の未使用領域を解放することが可能になります。

選択肢b:空き領域は必ず解放されるわけではありません。

選択肢c:縮小を行うと表のデータは前方に移動します。

選択肢d:縮小操作中でもDMLの実行は可能です。

選択肢e:空き領域は、解放するかしないかの選択が可能です。

選択肢f:縮小操作中でもDMLの実行は可能です。その表のDML操作に影響はありません。

 よって、正しいものはa、e、fの3つです。

メモリアドバイザの使用

例題3

メモリアドバイザの説明として正しいものを以下の中から3つ選択してください。

a.SGAのラージプールについてアドバイスを行う

b.SGAのJavaプールについてアドバイスを行う

c.SGAのREDOログバッファについてアドバイスを行う

d.SGAの共有プールについてアドバイスを行う

e.SGAのバッファキャッシュについてアドバイスを行う

f.PGAについてアドバイスを行う

例題の範囲をおさらい

参考:「Oracleデータベースの自己診断と最適化

 メモリアドバイザは、メモリサイズなど、メモリ構造に関するアドバイスを表示します。メモリアドバイザ機能は、自動共有メモリ管理が無効になっている場合に使用可能です。

 アドバイス機能を使用できるのは、共有プール、データベースバッファキャッシュ、プログラムグローバル領域(PGA)のみです。Enterprise Managerの 「メモリパラメータ」ページ、SGAタブの共有プール、バッファキャッシュのアドバイスボタン、PGAタブのPGAターゲット総計のアドバイスボタンをクリックすることでアドバイザが起動します。

正解

d、e、f

解説

選択肢a:SGAのラージプールは、アドバイス機能を使用することができません。

選択肢b:SGAのJavaプールは、アドバイス機能を使用することができません。

選択肢c:SGAのREDOログバッファは、アドバイス機能を使用することができません。

選択肢d:SGAの共有プールは、アドバイス機能を使用することが可能です。

選択肢e:SGAのバッファキャッシュは、アドバイス機能を使用することが可能です。

選択肢f:PGAはアドバイス機能を使用することが可能です。

 よって、正しいものはd、e、fの3つです。

まとめ

 次の内容をチェックしましょう。

  • 各種アドバイザ
  • セグメントアドバイザの使用
  • メモリアドバイザの使用

 試験の出題率はあまり高くありませんが、実運用では重要な部分です。各種アドバイザ機能を使用してどのようなことが確認できるかを、しっかりと覚えておきましょう。

 今回で「間違いやすいポイントを追え! ORACLE MASTER Bronze DBA講座」は終了です。間違いやすい点を再度見直し、ORACLE MASTER Bronze試験に臨んでください。

【関連キーワード】
データベーススキル

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