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» 2010年03月16日 00時00分 公開

理系学生のための「就活」お悩み相談室(4):お祈りメール対処法――不合格の原因は何かを考える (1/2)

年明け、いよいよ就職活動が本格化する。面接や自己分析などがうまくいかなくて、悩む場面も多くなるだろう。学生相談を担当するカウンセラーが、就活生の悩みに答える。

[松浦慶子,@IT]

 就職希望先の会社から不合格の通知を受け取るのは、誰にとってもつらい体験です。「社会的に価値がない」といわれたように感じて落ち込んでしまう人は、けっして少なくありません。不合格通知に落ち込んだ時、どのようにして気分や考え方を変えていったらいいのでしょうか。今回は、その方法を紹介したいと思います。

今回の相談:「不合格の通知に耐えられない」

 「不合格」通知を見るのがつらくてしょうがありません。まるで、自分の人間性が否定されているように感じます。はじめはそれでもがんばっていましたが、不合格通知が来るたびに「あなたはいりません」「社会的に価値がありません」といわれているのではないか……と、どんどんネガティブになってきているので、危機感を感じています。ネガティブ思考に陥らない考え方、もしくはリラックスの仕方などがあれば教えて欲しいです。

(情報系学部 大学院1年生 N.A君)



 不合格通知が来れば、それはがっかりするでしょう。頑張っている人ほど、不合格通知に呆然としたり落ち込んだりすることと思います。しかし、「気持ちを変えたい」という言葉に前向きな意欲を感じます。就職活動以外のことも楽しみ、こっそり息抜きをしてください。そして新たな気持ちで活動を再開すればいいのです。

自分の嫌なところばかりが見える「極端な一般化」

 「不合格」通知に落ち込み、自分の嫌なところだけに着目し始めていませんか。暗い気持ちのまま自己分析をすると、その気持ちを反映して、悲観的な自己分析になってしまいます。認知療法では、この傾向を「極端な一般化」と呼びます。冷静に現実を見る視点が必要です。

 あなたが受け取った不合格通知は、履歴書や数十分の面接による企業の判断結果です。あなたの能力や人格がすべての原因ではありません。実際は「会社が求めるタイプでなかった」「別領域の専門職を欲しがっていた」といった「相性」の問題であり、あなたの才能や個性が否定されたわけではありません。あなたを求めている会社は、どこかに必ずあるのです。

成功や失敗の原因はどこにある? 「原因の帰属」という考え方

 心理学では、「失敗や成功の理由をどこに置くか」という判断を「原因の帰属」と呼びます。ワイナーは、「原因の帰属」を「自分の能力」「自分の努力」「課題の困難度」「運」のどこに置くかで意欲の持ち方が変わることに注目しました。

 就職活動の場合、大学入試と違って不合格の理由が分かりません。そのため、不合格通知の原因をすべて「自分の能力」に置き、人格や能力まで否定されたと考えてしまいがちです。まずは、この考え方を変えてみましょう。

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