連載
» 2010年07月26日 00時00分 公開

D89クリップ(18):Windows 7でも「おばかアプリ選手権」は大爆笑でした (3/6)

[仲里淳,@IT]

邪魔するヤーツは、指先2つでアップダウンさぁー♪

アプリ名:SOUL FLAGS!
登壇者:吉川浩太さん(DNPデジタルコム)、音無知穂さん(大日本印刷
「お・ね・が・い、マルチ、タッチ、ここにタッチ♪」部門優秀賞

吉川さん(左)と音無さん(右)「KIMSNAKEさんデザインの個性的なキャラクターの動きを、そのまま再現する点に力を入れました。Silverlightのアニメーション機能Storyboardを使うことで、複数のポーズ切り替えをスムーズに作成できました」 吉川さん(左)と音無さん(右)「KIMSNAKEさんデザインの個性的なキャラクターの動きを、そのまま再現する点に力を入れました。Silverlightのアニメーション機能Storyboardを使うことで、複数のポーズ切り替えをスムーズに作成できました」

 「SOUL FLAGS!」は、Windows 7のマルチタッチ機能を使った旗揚げゲームだ。旗揚げ指示の声に合わせて画面上の旗アイコンを上下する。

 指先やスタイラスペンを使ったユーザーインターフェイスは最近のトレンドだが、Windows 7では、それに対応したアプリを簡単に開発できるという。タッチ自体は以前のWindowsでも可能だったが、特に複数の同時入力に対応したことで、それを生かしたアプリとして思い付いたのが旗揚げゲームだったという。

「SOUL FLAGS!」をデモする音無さん。スクリーンに映っているように、画面上の旗を指で上げ下げするのだが、どこかお間抜けな感じも。ちなみに、隣で吉川さんが実際の旗を持っているが、場を盛り上げるためでアプリとは直接関係ない 「SOUL FLAGS!」をデモする音無さん。スクリーンに映っているように、画面上の旗を指で上げ下げするのだが、どこかお間抜けな感じも。ちなみに、隣で吉川さんが実際の旗を持っているが、場を盛り上げるためでアプリとは直接関係ない
審査員の松村さんも挑戦。かなりダメダメに思えたが、結果は見事にCLEAR!。判定は、かなりゆるそうな感じ 審査員の松村さんも挑戦。かなりダメダメに思えたが、結果は見事にCLEAR!。判定は、かなりゆるそうな感じ

 なお、アプリのUIはSilverlight 3で実装している。後日談によると、このアプリは、主に画面デザイン側を吉川さんがExpression Blend 3を使って作成し、ロジックを音無さんがVisual Studio 2008を使って開発したという。「開発をする際は、まず開発者側でアプリ全体の構成を設計しました。ある程度画面のワイヤーフレームを用意してデザイナへ渡し、デザイナはそのフレームに画面を作成して当てはめていく、という流れで開発しています」(音無さん)。

 タッチインターフェイスと旗揚げゲームという組み合わせについて、大場さんは「Xbox 360ではモーションセンサーを使ったコントローラ(Kinect)が近々登場するので、本当に旗を振って遊べるゲームも可能になる」とコメント。

ポイント

 マウスやキーボードではなく両手を使って操作する方が「上げ下げしている感」があって楽しめるので、「旗揚げ」というネタと「タッチ」という機能の組み合わせはバッチリ。とはいえ、画面に向かって実際にやっている姿に、おばかな印象を受けてしまうのは否めない。

 ムキになって指先に力が入り過ぎると、タッチパネル液晶の“秘孔”を突いて壊してしまいそうなので、注意が必要だ。

秘書の体付きと性格を自分好みにしたいあなたへ

アプリ名:私はあなたの秘書です
登壇者:宮内清則さん(RVMX
「ムダにかっこいい、3Dアプリ」部門優秀賞

RVMXでパッケージソフトを開発する宮内さん。愛媛県松山市から、はるばる参戦。 RVMXでパッケージソフトを開発する宮内さん。愛媛県松山市から、はるばる参戦。

 「私はあなたの秘書です」は、名前の通り秘書機能を持ったアプリ。秘書が画面に現れて、ユーザーからの質問に対応してくれる。Windowsで秘書と聞いて思い浮かぶのが、Microsoft Officeの冴子先生やイルカのカイル。しばらく休業していたものの、今年発売のOffice 2010で復職を果たして話題になっている。

 そんな本家の秘書と「私はあなたの秘書です」が一線を画す点は、まずWPF(Windows Presentation Foundation)を活用して3Dで表現されていること。基本となるボーン(骨組み)の上に肉付けを行うことで、そこそこリアルな3Dキャラクタとなっている。

「私はあなたの秘書です」の秘書さん。美人かどうかとか以前に、辛うじて女性っぽいと分かる程度だが、そこはデザイナしだいで…… 「私はあなたの秘書です」の秘書さん。美人かどうかとか以前に、辛うじて女性っぽいと分かる程度だが、そこはデザイナしだいで……

 もう1つ注目すべきは、音声インターフェイスを備えている点。ユーザーが声で問い合わせると、その内容をバックグラウンドで処理して、場合によってはネットから検索して音声で回答してくれる。

 「音声機能は以前のWindowsでも実装されていたが、実用性の面で満足いくものではなかった。Windows 7では、だいぶ改善されていた」と宮内さん。ただし、Windows 7の音声機能は、標準では日本語の発声に対応していなかったため、発声機能は「AquesTalk」という無料のライブラリを使って実現している。

画面上には音声コントロール用のウィンドウが表示され、マイクステータスや秘書からのメッセージが表示される 画面上には音声コントロール用のウィンドウが表示され、マイクステータスや秘書からのメッセージが表示される

 開発では、3Dオブジェクトの生成処理をなるべく軽くすることと、音声認識と発声で得て不得手によるムラを少なくするところに苦労したという。今後の課題としては、顔をもっと綺れいにしたり、人体パーツのつなぎ目を自然にしたり、個性や性格を充実させることだという。

秘書さんは通常はデスクトップ上でうろうろしている。ただし、動きがブレイクダンスのように激しく、しかもぎこちないため、気になって仕事に集中できない 秘書さんは通常はデスクトップ上でうろうろしている。ただし、動きがブレイクダンスのように激しく、しかもぎこちないため、気になって仕事に集中できない

ポイント

 アプリの目的や使われている技術を見ると立派なアプリだが、プロパティ設定のこだわりがちょいと変。体格を調整する「肉付け」はともかく(「肉付け」という項目名もどうかとは思うが)、「短気度」という設定項目があったり、「言葉遣い」の選択肢が「丁寧」「普通」「馴れ馴れしい」「乱暴」だったりするのは、「いったい秘書に何を求めているのか」とツッコミたくなる。生産性を上げるどころか下げてしまいそうなところが、やっぱりおばかアプリ。

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