連載
» 2010年07月29日 00時00分 公開

ネットワークの基礎を学習する CCNA対策講座(32):IPv4の枯渇に備えよ――IPv6の特徴と必要性 (2/2)

[齋藤理恵,グローバル ナレッジ ネットワーク]
前のページへ 1|2       

正解

 a

解説

 選択肢aは省略可能表記に従って省略されています。選択肢bは、第3ブロックの終わりの0が省略されているため誤りです。選択肢cとeは、「::」を2度使用しているので誤りです。選択肢dは、第2ブロックの終わりの0が省略されているため、誤りです。

IPv6のアドレス設定

 IPv6アドレスの設定方法は主に3つあります。

手動設定

 アドレスを固定する必要があるデバイスでは、手動で設定します。

DHCP(ステートフル)

 IPv4と同じようにDHCPサーバからアドレスを取得することも可能です。サーバがどのようなアドレスを割り当てたのか管理していることから、ステートフルと呼ばれます。

オートコンフィグレーション(ステートレス

 IPv6から新たに追加された方法です。ルータからホストにプレフィックス(ネットワークアドレス)、デフォルトゲートウェイなどの情報を送信します。ホストはその情報を基に自身のMACアドレスからIPv6アドレスを生成します。DHCPがなくてもネットワークに接続できるプラグ&プレイが可能です。DHCPサーバのようにアドレスの割り当てを管理していないことから、ステートレスと呼ばれます。

図1 ステートレス型自動設定 図1 ステートレス型自動設定

IPv4からIPv6への移行手段

 現在のIPv4からIPv6ネットワークへの移行は、一晩で行えるようなものではなく、段階的に移行しようという計画になっています。そのため、IPv4からIPv6へ移行する際には、IPv4とIPv6ネットワークが混在する環境となります。IPv4からIPv6へ移行する技術は、次の3つです。

デュアルスタック

 移行技術の最も基本となるもので、IPv4とIPv6の両方に対応したデバイスです。デュアルスタックのホストやルータはIPv4とIPv6の両方のパケットを扱うことが可能です。あて先がIPv4ホストのときはIPv4パケットを、あて先がIPv6ホストのときはIPv6パケットを送信する、という使い分けができます。

トンネリング

 IPv4ネットワークを介してIPv6ネットワーク間で通信を行いたいとき、トンネリングを利用します。トンネリングにより、IPv4内部にIPv6パケットをカプセル化します。これによって、離れてしまったIPv6ネットワークのホスト間をIPv4ネットワークを通して接続できます。トンネリングを行うにはIPv6とIPv4ネットワークの境界にデュアルスタックルータが必要です。

図2 トンネリング 図2 トンネリング

プロトコル変換

 IPv4ヘッダとIPv6ヘッダを相互に変換することによって、IPv4とIPv6ネットワークを接続する機能です。

確認問題3

問題

 IPv4ネットワークを介して、IPv6ネットワーク間で通信を行う技術を1つ選択してください。

a.デュアルスタック

b.プロトコル変換

c.トンネリング

d.NAT

正解

 c

解説

 IPv4ネットワークを介してIPv6ネットワーク間で通信を行いたいときは、トンネリングを利用します。IPv4内部にIPv6パケットをカプセル化することにより、離れてしまったIPv6ネットワークのホスト間をIPv4ネットワークを通して接続することができます。従って、選択肢cが正解です。

筆者プロフィール

齋藤理恵(さいとうりえ)

グローバル ナレッジ ネットワーク ソリューション本部に在籍。Cisco認定トレーナー。トレーナー歴は11年。マイクロソフト、サン・マイクロシステムズ、シスコシステムズなどIT業界でトレーナーとして活動。現在は、グローバル ナレッジ ネットワークで、Cisco認定トレーニングコース(CCNA、CCNP)、ネットワーク系オリジナルコースを中心に講師を担当している。グローバル ナレッジ ネットワーク講師寄稿記事一覧はこちら



前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。