連載
» 2010年09月02日 00時00分 公開

企業システムの常識をJBossで身につける(11):「全体を見る」ためのビジネスプロセス・BPMの常識 (2/4)

[相原淳, 多田丈晃, 上川伸彦,株式会社ビーブレイクシステムズ]

プロセスをグラフィカルに表現できる「JBoss jBPM」とは

 JBoss jBPMとは、業務フローに対応したビジネスプロセス管理用システムで、前述のBPMSの機能を取り込んだプロダクトです。業務フローをグラフィカルに扱うことができ、業務フローをWebアプリケーションWebサービスリッチクライアントシステムに利用することもできます。jBPMライブラリはステートレスセッションBeanとしても利用できます。

 JBoss jBPMはビジネスプロセスやユーザーインタラクションを、「待ち状態」「デシジョン」「タスク」「Webページ」などノードの図式として表現を可能にします。Eclipseプラグインを利用して編集し、グラフィックによる視覚化が可能です。

JBoss jBPMの5つの特徴/機能

 JBoss jBPMには、以下の特徴と機能が挙げられます。

  1. グラフ指向プログラミング
  2. プロセス定義、実行管理
  3. タスク管理、割り当て
  4. スケジューラ機能
  5. メール通知機能

 またJBoss jBPMは、前述で説明したBPELの規格をサポートしています。これによりXMLベースでのプログラミングが可能です。

図式はjPDLで表現

 図式は簡単でとても読みやすい「jPDL」と呼ばれるXML表現を使用して定義されています。jPDLは、拡張可能な言語でありWebアプリケーションのページフローを定義することから、典型的なワークフローの管理、SOA環境におけるサービスのオーケストレーションまで対応します。

JBoss jBPMを使うための環境構築

 それでは、実際にJBoss jBPMをダウンロードして、サンプルを動作させる環境を構築しましょう。

 開発環境には、本連載で使用しているJBoss Toolsを使用します。このJBoss Toolsに、すでにJBoss jBPMのプラグインは入っていますが、グラフィカルに扱うために別途「JBoss jBPM Process Designer」を使用したいと思います。

JBoss jBPM 3.2.3のダウンロードとインストール

 JBoss.orgのWebサイトから「jbpm-jpdl-suite-3.2.3.zip」をダウンロードしインストールしてください。ここでは、Cドライブ直下に解凍することにします。

図2 中継型の概念図 図2 SourceForgeのダウンロードページ

 本稿では、デザイナとサーバが含まれている「jbpm-jpdl-suite-3.2.3.zip」を使用してサンプルを実行していきます。

Eclipseでの設定

 インストールが完了したら、JBoss Toolsを起動します。Eclipse上で[ウィンドウ]→[設定(P)]を選択します。

図3 Eclipseの設定画面を開く 図3 Eclipseの設定画面を開く

 設定を開いたら、[JBoss jBPM]→[Runtime Location]を選択し、[Add]ボタンを押下します。

図4 [ADD Location]ダイアログ 図4 [設定]ダイアログ

 [Edit Location]ダイアログが開いたら、[Name][Location」を以下のように入力します。

図5 [Edit Location]ダイアログ 図5 [Edit Location]ダイアログ
  • [Name]:jbpm3.2.3(任意の名前を入力)
  • [Location]:C:\jbpm-jpdl-3.2.3(インストールしたパスを指定)
図6 追加したjBPM設定にチェック 図6 追加したjBPM設定にチェック

 jBPMを設定が完了したら、追加した設定の「Name」列にあるチェックボックスをチェックし、[適用]ボタンと[OK]ボタンを押下します。ここまでで、JBoss Toolsの設定は、完了です。

jBPMプロジェクトを新規作成

 次に、プロジェクトを作成します。Eclipseの[ファイル]→[新規]→[プロジェクト]→[JBoss jBPM]→[Process Project]を選択し[次へ]ボタンを押下します。

図7 [新規プロジェクト]ダイアログ 図7 [新規プロジェクト]ダイアログ

 プロジェクト名を入力し、[完了]ボタンを押下します。ここでは、プロジェクト名を、「projectJbpm」とします。

図8 [New Porcess Project]のダイアログ 図8 [New Porcess Project]のダイアログ

 Eclipseの[パッケージ・エクスプローラー]から作成したプロジェクトを確認してみましょう。JBoss jBPMのProcess Projectは、以下のような構成です。

図9 作成したProcess Project 図9 作成したProcess Project

 それぞれを展開してみましょう。

図10 sampleSX内階層 図10 新規作成したプロジェクト

 次ページでは、jPDLのグラフィカルインターフェイスで実際に、プロセス定義をしてみましょう。

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