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» 2010年09月02日 00時00分 公開

企業システムの常識をJBossで身につける(11):「全体を見る」ためのビジネスプロセス・BPMの常識 (4/4)

[相原淳, 多田丈晃, 上川伸彦,株式会社ビーブレイクシステムズ]
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サンプルを実際に動かして「見える化」を体感しよう

 まず、先ほどのjBPMコンソール画面で[Examine]リンクをクリックすると、以下の画面が開きます。

図17 「simple」の「Examine」リンク押下後の画面 図17 「simple」の[Examine]リンク押下後の画面

 画面の項目の説明をします。

  • [Process Link]:対応するプロセスのリンク
  • [Name]:デプロイしたプロジェクト名
  • [Version]:バージョン番号
  • [Process Instances]:プロセスのインスタンスの状態
  • [Tasks]:タスク
  • [Process Image]:プロセスのイメージ

 ここで、[Process Image]リンクをクリックして、以下の画面を開きます。

図18 「Process Image」画面 図18 [Process Image]画面Process Image]画面

 作成したprocessdefinition.xmlのDiaglamのイメージが表示されます。早速、この処理フローの動作を確認してみましょう。

【start】プロセス

 [Start]ボタンを押すと、以下の画面が表示されます。ここで[status]が「Running」になっていることを確認してください。

図19 「Start」リンク押下後の画面 図19 [Start]リンク押下後の画面
  • [Status]:「Running」状態に
  • [Start Date]:実行した日付けが表示されている

 [Process Image]リンクをクリックして、イメージを確認してみましょう。

図20 「Start」リンク押下後の「Process Image」画面 図20 [Start]リンク押下後のProcess Image画面

 ここで、次のプロセスを実行したいと思います。上記の画面より[Tokens]のリンクをクリックして、以下の画面を開きます。ここでは、プロセスの現在状態を画面に表示します。

図21 「Tokens」リンク押下後の画面 図21 [Tokens]リンク押下後の画面

 [Signal:to state]リンクをクリックすると、トークンにシグナルを送り、プロセスを進められます。

図22 「Signal:to state」リンク押下後の画面 図22 [Signal:to state]リンク押下後の画面

 画面の上段部に、「Token signalled」と表示されます。トークンにシグナルが送られたことが確認できました。これにより、プロセスが「end」に進みました。ここで[Process Variables]のリンクをクリックします。

図23 Process Variables画面 図23 [Process Variables]リンク押下後の画面
  • [Name]:message
  • [Value]:Going to the first state!

 画面上にメッセージが表示されていることが確認できます。com.sample.action.MessageActionHandlerを実行して、processdefinition.xmlの「Going to the first state!」を表示するアプリケーションをjBPMのサーバ上で確認できました。

【first】プロセス

 ここで再度、[Tokens]→[Signal: to end]→[Process Variables]のリンクをクリックして次のプロセスを確認します。

図24 「Signal: to end」リンク押下後の「Process Variables」画面 図24 [Signal: to end]リンク押下後の画面
  • [Name]:message
  • [Value]:About to finish!

 「<state name="first">」の「<message>About to finish!</message>」が表示されていることが確認できました。

【end】プロセス

 Process Imageを確認してみましょう。

図25 「Signal: to end」リンク押下後の「Process Image」画面 図25 [Signal: to end]リンク押下後の画面

 ステータスが「end」になっていることが確認できます。

プロセスの初期化

 ここで[Delete]リンクをクリックして「process instance」を削除しましょう。

図26 「Process Instance」削除後の「Process Image」画面 図26 「process instance」削除後のProcess Image画面

 プロセスが初期状態に戻ったことを確認できました。

「全体が見える」ことが、重要

 ここまでで、サンプルプロジェクトを作成して、デプロイから実行までの一連の動作確認を行いました。JBoss jBPMを使用したアプリケーションの動作確認を、Webブラウザ上からグラフィカルなイメージとして見ることができました。この「全体が見える」ことが、ビジネスプロセスにおいて重要なポイントであるといえます。

 今回のサンプルアプリケーションは小さいものですが、企業が構築するアプリケーションの規模は非常に大きなものです。このような大規模のアプリケーションの全体像を「見る」ことで改善・構築できます。

 本稿ではビジネスプロセスの常識について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。今後、読者の皆さんが日々の業務でビジネスプロセスを意識し、ここでの知識を少しでも生かしていただければと思います。

 次回は、「ビジネスルール・ESB・SOAの常識」について解説します。ビジネスプロセスに続いて「ビジネスルールとは一体どういうものなのか」に焦点を当てたいと思います。

筆者紹介

株式会社ビーブレイクシステムズ開発部所属

相原 淳(あいはら じゅん)

専門分野:Webシステム開発・保守

2008年よりビーブレイクシステムズに在籍。

前職では、Javaを用いたWEB系のシステム開発や保守作業に従事。Javaの開発を行っていく中で、オープンソースに興味を持ち、その分野で活躍できるビーブレイクシステムズに転職し、現在に至る。


筆者紹介

2008年より、株式会社ビーブレイクシステムズに在籍

多田 丈晃(ただ たけあき)

システム開発の様々な工程を経験し、果ては新人研修まで担当したが、さらなる高みを目指してJavaとOSSに強いビーブレイクシステムズの門をたたく。

同僚の知識量と能力の高さに驚きつつ、日々研鑽を続けている。


筆者紹介

株式会社ビーブレイクシステムズ技術担当取締役

上川 伸彦(かみかわ のぶひこ)

RDB製品の開発、各種業界団体におけるXML/EDI標準の策定やSOA基盤の設計などに従事。最近は、ITコンサル業よりも、業務システムの構築に携わることが多く、お客さまからの無理難題と向き合う日々を送っている。



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