連載
» 2010年09月27日 00時00分 公開

一撃デザインの種明かし(13):デザイナは要注目! 明日から語れるHTML5&CSS3 (3/4)

[比留間和也, 軍司奈水, 山田敬美, 渕上伸吾,面白法人カヤック]

HTML5の新しいタグ<canvas><video><audio>とは

 HTML5に追加されたタグの代表的なものを2つ紹介します。新しい表現の可能性を感じることができると思います。

<canvas>タグ

 <canvas>タグはJavaScriptで図形を描画できるエリアを生成します。<canvas>タグは応用次第で、さまざまな用途に使うことができます。

 例えば、円グラフを更新するとします。従来であれば数値に合わせて円グラフの画像を作成し、GIFやPNG画像として出力して更新することになるでしょう。しかし<canvas>タグを使うと、JavaScriptの数値を変更するだけで円グラフを描画できるので、画像を作成する手間を省くことが可能となります。

 例えば、カヤックの技術部ブログでも<canvas>タグを使っています。

 <canvas>を背景に配置して、ランダムな光を表示しています。リロードするたびに違う背景になります。背景画像だと、このような表現は難しいかと思います。<canvas>ならではの表現ではないでしょうか。

 では「実際には、どのようなソースコードを書いているのか」を紹介します。下記ブログパーツをご覧ください(右下の「Play」ボタンを押すことで、その場でそのコードが実行されます。このブログパーツの詳細は後述します……)。

light - jsdo.it - share JavaScript, HTML5 and CSS


 HTMLそのものはとてもシンプルで、描画の処理はJavaScriptで行っています。<canvas>の描画処理については、「Canvas - HTML5.JP」に詳しくまとまっているので、参考にしてみてください。

<video><audio>タグ

 <video>タグ・<audio>タグは文字通り、動画や音声を表示するためのタグです。従来では動画を表示するためには、Flash Playerを埋め込むことが一般的でしたが、このタグを使うことで<img>タグと同じようにCSSで装飾したり、といったことが可能になります。

  また、<video>タグや<canavs>タグを組み合わせて使うことで、新しい表現が生み出されています。

 <video>タグと<canvas>タグを使って動画から光が漏れるような演出をしています。この光は動画の再生に合わせて変化していて、リアルタイムで生成されていることが分かります。

 HTML5を用いることで、こういった高度な表現をFlashなしで実現できるようになるのです。

 そのほかにも、アップルがJavaScriptなどを使った高度な利用例を紹介しています。

「Apple - HTML5」(最新版のSafariで閲覧することをお勧めします) Apple - HTML5」(最新版のSafariで閲覧することをお勧めします)

 ギャラリーや画像のトランジションや<audio>タグの活用など、ダイナミックで楽しい表現を体験できます。そして、これらはiPadやiPhoneでも同様の表示ができるのです。

HTML5+CSS3の未来予想図

Webブラウザの最終系? Chrome OS

 現在、グーグルが開発している「Chrome OS」というものがあります。このChrome OS、いままでのOSとはまったく違うタイプのOSなのです。何が違うかというと、Webブラウザが、そのままOSになっているのです。「どういうこと?」という方もいらっしゃると思います。まずは、以下の画像をご覧ください。

Chrome OSの起動画面(Chrome OSはGmailのアカウントを使ってログインするため、初期画面はGmailとなる) Chrome OSの起動画面(Chrome OSはGmailのアカウントを使ってログインするため、初期画面はGmailとなる)
Windows版 Google Chromeで同じGmailアカウントにログインした状態 Windows版 Google Chromeで同じGmailアカウントにログインした状態

 これは、Chrome OSにログインした直後の画面(上)と、Windows版のChromeで同じGmailアカウントにログインした状態の画面(下)です。違いがほとんどないことが分かると思います。ぱっと見では違いはほとんど分かりません。違うところといえば、Chrome OSの画面の左上にあるアイコンでしょうか。それをクリックすると、以下の画像のように各アプリケーションへアクセスができるアイコンリストが表示されます。

 これらのアイコンの名称を見ると、どれもどこかで見たことのあるWebサービスの名称が並んでいます(例えば「Yahoo!Mail」)。つまり、ユーザーが使用するアプリケーションはすべて「インターネット上にある」ということです。そして、Chrome OSの機能は、これがすべてなのです。

Chrome OSのアプリケーションへのアクセス画面。すべてWebアプリケーションになっている Chrome OSのアプリケーションへのアクセス画面。すべてWebアプリケーションになっている

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