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» 2010年12月21日 00時00分 公開

仕事を楽しめ! エンジニアの不死身力(6):来年「本当にやりたいこと」を見つけるための4ステップ」 (2/2)

[竹内義晴,テイクウェーブ]
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ステップ3:「思い」と「行動」の一貫性を整理し、合わせる

 ここまでは「やりたくない」「やりたい」という「思い」を整理してきました。このあとは、のマトリックスを使って、「思い」と「行動」の一貫性について整理してみましょう。

図 「思い」と「行動」のマトリックス 図 「思い」と「行動」のマトリックス

 「やりたくないこと」と「やりたいこと」(思い)を行動で分類してみると、

  • 我慢:本当はやりたくないのに、仕方なくやっている
  • 断念:本当はやりたいのに、あきらめている
  • 自由:やりたくないことを、自分の意思でやっていない(=リソースに余裕がある)
  • 充実:やりたいことをやっていて、充実している

の4つに分類できます。このマトリックスに対して、先ほど「やりたくないこと」「やりたいこと」で書き出した内容を分類してみます。これにより、日ごろ無意識的に行っている行動を、客観的に整理できます。

我慢

 この枠に「やりたくないこと」が多く当てはまっている場合は、自分の本心よりも外部環境に気持ちを合わせ、我慢しながら行動しているので、ストレスを抱えていて、気持ち的に余裕や充実感を得られていないかもしれません。

 「○○すべき」「○○しなければならない」に縛られていないかを検証し、「本当にやらなければならないことなのか?」「何のためにやっているのか?」など、行動の目的を考えて、「我慢」から「自由」へ移すことができるかを検討してください。ときには「やめる!」という決意が必要な場合もあるでしょう。

 また、目の前に起きていることに目を向けて、それを解決するために少しずつ行動を起こすことで、「我慢」を「充実」に変えることもできます。多少の困難を伴うかもしれませんが、その分、成長ややりがいも大きくなります。

断念

 この枠にたくさんの項目がある場合は、やりたいことをやっていないために、未完了感が残っていることでしょう。未完了感がたくさんあると、新たな行動につながりにくいものです。

 そこで、すぐにできそうな、できるだけ小さな行動を起こして、「充実」へと移るようにしてみましょう。次第に、未完了感が充実感へと変わってくるでしょう。

自由

 この枠は、やりたくないことがはっきりしていて、意識的に「やらない」を選択できている状態です。時間やお金のリソースにゆとりが生まれ、気持ちがスッキリしています。

 空いているリソースを使って、新たなやりたいことを考え、行動すれば、「充実」へと変えることができるでしょう。

充実

 この枠は、やりたいことがはっきりしていて、行動も伴っている状態です。この枠に多くの項目が当てはまっていれば、毎日の気持ちが充実し、成果にも結びつきやすくなっていくことでしょう

ステップ4:テーマを決める

 出来上がったマトリックスを見ながら、全体を一言でまとめ、タイトルをつけてみましょう。それがあなたにとって、来年1年間のテーマになるでしょう。

「やりたくないこと」と「やりたいこと」を元に、筆者が作ったマトリックス。仕事には夢や希望だけではなく、「○○すべき」「○○しなければならない」ということもあるのが現実。だが、マトリックス全体を眺めてみると、すでに「自由」や「充実」に入っている項目もあり、思いと行動のバランスを確認することにも役立った。筆者の来年のテーマは「『つながる』仕組みを作る」である。1つでも多くの項目を「充実」に移動できるよう、小さな行動から始めたい 「やりたくないこと」と「やりたいこと」を元に、筆者が作ったマトリックス。仕事には夢や希望だけではなく、「○○すべき」「○○しなければならない」ということもあるのが現実。だが、マトリックス全体を眺めてみると、すでに「自由」や「充実」に入っている項目もあり、思いと行動のバランスを確認することにも役立った。筆者の来年のテーマは「『つながる』仕組みを作る」である。1つでも多くの項目を「充実」に移動できるよう、小さな行動から始めたい

 「やりたくないこと」と「やりたいこと」を実際に書き出し、4つのマトリックスを使って、「思い」と「行動」が一致しているかを可視化する。これにより、頭の中でボンヤリと考えているよりも、自分の考えが明確になり、客観的に向き合えることがお分かりいただけることでしょう。

 新たな年を迎え、「我慢」していることが「自由」に流れ、「断念」していることが「充実」に変わるよう、小さな行動から始めてみてください。

 今年の「仕事を楽しめ! エンジニアの不死身力」は、今回で最後です。お読みいただきまして、ありがとうございました。来年もより一層「仕事を楽しめるエンジニア」になるためのヒントをお伝えできますよう、頑張ってまいります。

著者紹介

竹内義晴

テイクウェーブ代表。ビジネスコーチ、人財育成コンサルタント。自動車メーカー勤務、ソフトウェア開発エンジニア、同管理職を経て、現職。エンジニア時代に仕事の過大なプレッシャーを受け、仕事や自分の在り方を模索し始める。管理職となり、自分がつらかった経験から「どうしたら、ワクワク働ける職場がつくれるのか?」と悩んだ末、コーチングや心理学を学ぶ。ちょっとした会話の工夫によって、周りの仲間が明るくなり、自分自身も変わっていくことを実感。その体験を基に、Webや新聞などで幅広い執筆活動を行っている。ITmedia オルタナティブ・ブログの「竹内義晴の、しごとのみらい」で、組織づくりやコミュニケーション、個人のライフワークについて執筆中。著書に『「職場がツライ」を変える会話のチカラ』がある。Twitterのアカウントは「@takewave」。



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