連載
» 2011年03月28日 00時00分 公開

SDKで始めるiPad/iPhoneアプリ開発の勘所(6):EventKitとiAdでiPhoneアプリにカレンダーと広告を付けるには (3/4)

[竹内彰吾, 羽倉敬,株式会社ビーブレイクシステムズ]

executeSaveメソッドの追加

 次に、記録ボタンが押されたときに呼ばれるexecuteSaveメソッドを追加します。

-(IBAction)executeSave:(id)sender {
    // 新しいカレンダーイベントを作成
    EKEvent *event  = [EKEvent eventWithEventStore:self.eventStore];
    // イベントのタイトルを設定
    event.title     = [NSString stringWithFormat:@"BMI:%@ %@",self.bmiStr, self.result];
    // 開始日を設定
    event.startDate = [[NSDate alloc] init];
    // 終了日を設定
    event.endDate   = [[NSDate alloc] initWithTimeInterval:60 sinceDate:event.startDate];
    // 注釈にBMI計算結果の表示内容を設定
    event.notes = resultLabel.text;
    // イベントが関連付けられるカレンダーを設定
    [event setCalendar:[self.eventStore defaultCalendarForNewEvents]];
    // イベントをカレンダーデータベースに保存
    [self.eventStore saveEvent:event span:EKSpanThisEvent error: nil];
 
    resultLabel.text = [NSString stringWithFormat:@"記録しました\n%@", event.title];
}

 カレンダーイベントを表すEKEventオブジェクトを新規作成し、カレンダーデータベースへの登録を行っています。ここではタイトル・開始日・終了日・関連付けるカレンダーにデフォルトのカレンダーを指定しています。

 なおEKEventには、以下を設定できます。

  • イベントのタイトル
  • イベントの開始日と終了日
  • イベントが関連付けられたカレンダー
  • イベントの反復ルール
  • イベントに関連付けられたアラーム
  • イベントの注釈

メンバ変数の解放

 次に、メンバ変数の解放も忘れずに行いましょう。

- (void)dealloc {
    [heightText release];
    [weightText release];
    [calcButton release];
    [resetButton release];
    [resultLabel release];
    [bmiStr release];
    [result release];
    [eventStore release];
    [super dealloc];
}

記録ボタンの追加

 最後に、Interface Builderで記録ボタンを追加し、Xcodeで作成した処理との紐付けをします。

 「BMICalcViewController.xib(ja)」をInterface Builderで開き、「記録ボタン」を追加します。

 「TouchDown」イベントに先ほど追加した「executeSave」メソッドを設定します。

EventKitの機能を試してみよう

 以上で実装は完了です。ビルドして実行してみましょう。

 なお、今回はEventKitフレームワークの動作確認が目的のため、国際化は行っていません。シミュレータの言語設定を「日本語」にしてからアプリを起動してください。

 BMIの計算を行った後に記録ボタンを押すと、「記録しました」と表示されるようになりました。しかしiPhoneシミューレータにはカレンダーアプリが搭載されていないため、これだけでは本当にイベントが保存されたのか分かりません。

 iOS Reference Libraryにカレンダーイベントの一覧を表示するEventKitのサンプルアプリケーションがあるので、ダウンロードして確認してみましょう。

 ダウンロードした「SimpleEKDemo.zip」を解凍してできたプロジェクトをXcodeで開きます。この SimpleEKDemoアプリケーションもベースSDKが[iOS 4.0]に指定されているため、前項と同様にベースSDKの設定を[iOS 4.2]に修正してください。

 シミュレータでSimpleEKDemoを実行すると、[Events List]にBMICalcから登録したイベントが表示され、正常に保存されていることが確認できます。

EventKitUIで簡単に画面を作成

 カレンダーデータにアクセスするフレームワークにはEventKitの他に「EventKitUI」というものも用意されています。EventKitUIはカレンダーデータベースに関する標準画面を提供するフレームワークです。

 EventKitUIに含まれる「EKEventViewContoler」クラスを利用すると、先ほどダウンロードした「SimpleEKDemo」の以下のようなイベント編集画面が簡単に作成できます。

 このような画面を素早く作成したい場合にはEventKitUIフレームワークも利用するといいでしょう。

 次ページでは、iAdについて説明し、iAdフレームワークを使用したバナー広告を、先ほどのBMICalcアプリに追加してみましょう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

編集部からのお知らせ

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。