スマートフォンアプリデザインに役立つ 基礎のまとめ!一撃デザインの種明かし(14)(2/4 ページ)

» 2011年04月13日 00時00分 公開
[林真由美, 田島絹絵面白法人カヤック]

iPhone/Android、2つのアプリを同時に作るときのコツ

 iPhone/Android、2つのアプリを同時に作るときのコツを紹介します。“分かったつもり”が危ない!注意しないといけないポイントがあります。

それぞれのUIは、それぞれで設計しよう!

 スマートフォンと一くくりになっていますが、iPhoneとAndroidは別のOSです。MacとWindowsの差だと思ってとらえると分かりやすいかもしれません。

 例えば、ウィンドウのボタンの配置に関しては、Macは左上にボタンがありますが、Windowsの場合は右上です。それぞれのUIパターンがあるので、同一のUIで設計すると、どちらのユーザーにとっても使いづらいアプリになってしまいます。それぞれの特性に合わせた、UI設計をしましょう。

 Macは左上に閉じるボタンがありますが、Windowsは逆に右上にあります。

ガイドラインはしっかり読もう!

 iPhone/Androidともに、ガイドラインがあります。特にiPhoneの場合はアプリケーションの審査があり、ガイドラインから外れたものは、iTunes App Storeに出品できません。そのため、ガイドラインの変更が審査を左右する場合もあります。

 「以前はOKだったアプリケーションが、ガイドライン改定後はNG!」なんてことも起こります。細か目にガイドラインを見るとよいでしょう。例えば、以下のようにアイコンを並べて1つの絵になるアプリが以前はOKでした。改定後はNGになり、現在こういった表現のアイコンは審査で落ちてしまいます。

(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2010 (c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2010

戻るボタン

 面白法人カヤックの作っているアプリの中にもiPhone/Android版両方で展開しているアプリがいくつかあります。その中の1つ位置情報連動型グループチャットアプリ「Nakamap」を紹介します。機能面はほぼ同じですが、見比べてみて分かるものがあります。

iPhone iPhone
Android Android

 iPhoneにある戻るボタン(この場合はグループ一覧)、Androidには戻るボタンがハードに付いているので、アプリ内に入れることはあまりありません。またAndroidの戻るボタンは、ブラウザのバックボタンとにていて、異なるサイト間を行き来できるように、異なるアプリケーション間でも戻れます。

共通メニュー

 iPhoneの場合、共通メニューなどは、常に表示させておく物が多いですが、Androidにはメニューボタンがハード側についていて、それを押して共通メニューを表示させます。

Android(メニュー閉じる) Android(メニュー閉じる)
Android(メニュー開く) Android(メニュー開く)

 また、iPhoneアプリと違い、ステータスバーは利便性があるので、なるべく出す方がお勧めです。

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