元プログラマのWeb企業人事、エンジニアのアピール下手を嘆くきのこる先生のエンジニア転職指南(1)(2/2 ページ)

» 2011年08月19日 00時00分 公開
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エンジニア出身の人事担当者だからこそ、言えることがあるはずだ

 エンジニア出身の人事担当としては、エンジニアと求人のミスマッチを減らすことが世のため人のため、そして私自身のためになると思っています(何しろ「人事部門の中途採用担当」の仕事としては、「優秀なエンジニアをたくさん採用する」ことが最大のミッションになるわけですから)。

 ミスマッチを減らし、私のミッションを達成するために何かできることはないだろうか? そう考えた結果、転職を希望するエンジニアの皆さんに、「エンジニア出身の人事担当者」という立場からアドバイスできることがあるはずだ! と思い立ちました。

◎優秀なエンジニアのために

 本連載で転職を希望する(あるいは将来、転職を考えている)エンジニアの皆さんに伝えたいこと。それは大きく「応募書類の書き方」と「自己PRの仕方」の2つです。

 優秀なエンジニアなのに、応募書類が残念だったり、自己PRが不十分だったり、そんな本質的ではない理由で書類審査を通過せず、採用に至らない。そんな不幸を少しでも減らすのが本連載の目的です。

◎普通のエンジニアのために

 そして本連載は、「自分はとても優秀なエンジニアではない……」という自信がないエンジニアにも役に立つはずです。というのも、自分を「優秀なエンジニア」としてアピールするためには、普段から意識して行動しておくべき大事な事柄があるからです。

 特別優秀なわけでもない「普通のエンジニア」でも、その行動をまねしているうちに、いつしか「優秀なエンジニア」になる。そんな事例を私はたくさん見てきました。

 「普通のエンジニア」が「優秀なエンジニア」になるお手伝いをする。これも人事担当者としては非常に重要なことだと考えています。

◎SI業界からWeb業界を目指すエンジニアのために

 最近は、SI業界よりWeb業界の方が活気にあふれ、採用募集も活発です。私の手元に届く応募書類も、SIer出身エンジニアのものが少なくありません。

 しかし、SIerでの経験がWeb業界でそのまま通用することはほとんどないのが実情です。それを意識せずにSI経験をアピールしても、「スキルミスマッチ」の一言とともに、書類審査で落とされてしまうことがほとんどです。これもやはり、優秀なエンジニアの場合は大きな損失です。

 筆者はSIerからWeb業界へのキャリアチェンジを経験していますので、SI業界のエンジニアがWeb業界に転職するためのノウハウや心構えについてもお伝えしていこうと思っています。

そんなわけで

 本連載では他にも、「転職エージェントとの付き合い方」や「応募先企業の選び方」、さらには「面接の心構え」などをお伝えしていく予定です。

 エンジニアがより良い環境に転職できるように、そして、転職した先で活躍できるように――そのためのあれこれをお伝えしていこうと思っています。それが、回り回って私のミッションの成功、そしてIT業界全体の成長にもつながっていくと思っています。

 ということで、「きのこる先生のエンジニア転職指南」、しばらく菌類にお付き合いのほど、よろしくお願いします。


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