Android 4.0でアプリ開発を始めるための環境構築Androidで動く携帯Javaアプリ作成入門(27)(1/3 ページ)

» 2011年12月06日 00時00分 公開
[緒方聡株式会社イーフロー]

はじめに:端末発売でAndroid 4.0時代が本格到来!

 サムスン電子は12月2日、Android 4.0を搭載したスマートフォン端末「GALAXY NEXUS SC-04D」を発売しました。通信キャリアはNTTドコモのみで、話題のLTE(Long Term Evolution)サービス「Xi(クロッシイ)」には対応していませんが、初のAndroid 4.0端末ということで注目を浴びています。

 端末が発売となり、いよいよ本格的なAndroid 4.0時代が到来したといえます。前回の「開発者が知らないと損するAndroid 4.0の新機能44選」では、そんなAndroid 4.0の新機能を紹介しましたが、今回はAndroid 4.0用のSDKでアプリ開発を始めるための環境を構築し、Android 4.0アプリ開発用のEclipseADT(Android Development Tool)プラグインの新機能を紹介します。

 連載第1回の「Android Market配布を目指しEclipseでHelloWorld!」が2008年12月8日の記事だったので、実に3年ぶりの環境構築記事のアップデートです。今後は、連載を読む前に、ぜひ本稿をご参照ください。

 手順は、以下の5ステップです。

  1. JDK 6のインストール
  2. Android SDKのインストール
  3. Eclipseのインストール
  4. ADTプラグインのインストール
  5. エミュレータ「AVD」の作成

STEP1:JDK 6のインストール

 本稿執筆時点では、JDK(Java Development Kit) 7がすでにリリース済みですが、Android SDKがJDK 6を要求するので、JDK 6をインストールします。

 JDKには、32bit版と64bit版があります。64bit OSで、あえて32bit版JDKを使用することも可能ですが、理由がない限りOSに合わせて選択してください。今回のチュートリアルは64bit版Windows 7で進めていきます。

 「Java SE Development Kit 6u29 download page」よりJDK 6の64bit版をダウンロードします。

 ダウンロードしたインストーラを実行します。[次へ]を押してインストールを進めます。

 JDK、JREともに、インストール先にこだわりがなければ、デフォルトの場所にインストールします。

STEP2:Android SDKのインストール

 次に、Android SDKをインストールします。本稿執筆時のAndroid SDKの最新版はr15です。

 「Download the Android SDK | Android Developers」より「installer_r15-windows.exe」をダウンロードします。ダウンロード後、インストーラを実行します。

 Android SDKのインストール先もデフォルトの場所でよいことはよいのですが、デフォルトの場所にすると、後に説明する「SDK Manager」を管理者権限で起動しなければならないという面倒が発生します。

 次ページでは、SDK Managerで各ツールをインストールしEclipseとADTプラグインもインストールします。

コラム Android NDK r7でマルチメディアサポート

2011年11月15日にAndroid NDKの最新版r7がリリースされ、Android 4.0からサポートされた新しいAPIがネイティブからも使えるようになりました。主な変更は以下のとおりです。

  • いくつかのビルドシステムの改善
  • いくつかのバグの改修
  • 低レベルマルチメディアストリーミングのサポート
  • 音声のPCMへのデコード

低レベルマルチメディアストリーミングのサポートと音声のPCMへのデコードは、前回の36で記載している「Android NDKの今後のリリースで利用できるようになります」に該当するリリースです。


       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。