連載
» 2012年02月10日 00時00分 公開

スケーラブルで関数型でオブジェクト指向なScala入門(1):EclipseでScalaプログラミングを始めるための基礎知識 (2/3)

[中村修太,クラスメソッド株式会社]

Scalaプログミラングを始めるための準備

【手順1】JDKのインストール

 Scalaを動かすためには、Javaが必要ですが、Javaのインストールについては、本稿では省略します。以下の記事などを参考に、JDKのサイトからダウンロードとインストールを実施し、適切なパスを設定してください(※Mac OS Xをご利用の方はアップルのサイトからDLしてください)。

【手順2】Scalaのインストール

 Javaのインストールが完了したら、次はScalaのインストールです。Scalaは、公式サイトにあるScalaのダウンロードページからダウンロードできます。

 Scalaの最新安定版は、2012年2月4日現在、Scala 2.9.1.finalです。今回はWindows用のScalaをダウンロードしてセットアップします。

 ScalaのダウンロードページからWindows用の「scala-2.9.1.final.zip」をダウンロードしてください。

 次に、ダウンロードしたzipファイルを適当な場所に展開します(※本稿では、展開場所を「C:/scala-2.9.1.final」とします)。

図1 対象のプラットフォームにあったScalaをダウンロード 図1 対象のプラットフォームにあったScalaをダウンロード

【手順3】環境変数の追加

 zipファイルを展開したら、展開したディレクトリを環境変数にセットします。

環境変数名 設定例
SCALA_HOME C:/scala-2.9.1.final
PATH 〜;%SCALA_HOME%/bin

 Windowsのバージョンによって若干異なりますが、[マイコンピュータ]を右クリックし、[プロパティ]→[詳細設定]タブを選択→[環境変数]ボタンをクリックします。ダイアログが起動するので、「SCALA_HOME」環境変数を新しく追加し、「PATH」環境変数に「%SCALA_HOME%/bin」ディレクトリを追加してください。

 環境変数の設定が完了したらコマンドプロンプトを起動し、「scala -version」と入力してみましょう。Scalaのバージョンを下記のように表示したらインストールは成功です。

図2 インストールできていれば、Scalaのバージョンが表示される 図2 インストールできていれば、Scalaのバージョンが表示される

※Windows以外のOSにインストールする場合は、プログラミング言語Scala日本語情報サイトの「Scalaのインストール」に手順が紹介されているので、そちらを参照してみてください。

対話型実行環境「REPL」で「Hello World!」

 ScalaはJavaと同じように、ソースファイルをコンパイルしてバイトコードにして実行しますが、対話型の実行環境(「Read-eval-print loop」の略で「REPL(りぷる)」と呼びます)も使用できます。

 REPLでは、1行ずつコードを入力して、その都度動作を確認しながら実行できるので、ちょっとしたコードを試したいときなどは、よく使用します。

 コマンドプロンプトを立ち上げ、「scala」と入力すると。REPLが起動します。このREPL上で「println("Hello World")」と入力してみてください。下記のように結果が「Hello World」と表示されます。

図3 REPLを実行している状態。実行結果がすぐ分かるので便利 図3 REPLを実行している状態。実行結果がすぐ分かるので便利

 REPLを終了させるには「:quit」と入力します。「コロン(:)」を忘れないようにしてください。

EclipseプラグインのScala-IDEを使うには

 コンソールからREPLを使用してScalaが実行できることは分かりました。しかし、統合開発環境IDE)でScalaを使用したい場合は、どうすればよいでしょうか。

 「Eclipse」「NetBeans」「IntelliJ」といった現在よく使用されているIDEにはScalaで開発するためのプラグインがあります。今回は、Eclipse上でScalaによるプログラミングを行うためのプラグイン、「Scala IDE for Eclipse 2.0」を紹介します。

 Scala IDE for Eclipseは、Scala関連技術を提供するTypesafe社が支援するEclipse用プラグインで、以下のような機能を持っており、Scalaでの開発をサポートしてくれます。

  • コード補完
  • 自動コンパイル
  • importすべきパッケージの候補を挙げてくれる
  • 不要なimportの削除
  • ソースコードの整形

 [Ctrl]+[スペース]キーでコード補完ができたり、[Ctrl]+[Shift]+[F]キーでソースコードが整形できたりと、JDTと同じような感覚で使えます。

 また、先ほどはコンソールからREPLを使用しましたが、Eclipseで作成したScalaプロジェクトを右クリックし、メニューからREPLを使用することも可能です(※補完ができないなど、コンソール上のREPLより多少使い勝手が悪いので注意してください)。

 Scala IDE for Eclipseをインストールしてみましょう。

【手順1】Eclipseをダウンロードして展開

 Scala IDEが公式にサポートするEclipseのバージョンはEclipse 3.6(Helios)です。

 一応、Eclipse 3.7(Indigo)でも問題なく動作すると思いますが、プラグイン同士の相性で不安定になる可能性があります。公式でサポートしているEclipse 3.6(Helios)をクリーンな状態で使用することを推奨します。

 ここからダウンロードし、展開しましょう。ダウンロードするパッケージは、「Eclipse IDE for Java DevelopersかEclipse IDE for Java EE Developers」で問題ないと思います。

 もし日本語版のEclipseを希望するのであれば、ここからダウンロードできます(Java Developers版です)。

図4 Eclipse 3.6のダウンロードページ。自分の環境に合ったEclipseをダウンロード 図4 Eclipse 3.6のダウンロードページ。自分の環境に合ったEclipseをダウンロード

【手順2】Scala IDE for Eclipseをインストール

 Eclipseを起動し、メニューから[Help]→[Install New Software...]を選択します。[Add]ボタンをクリックし、Scala 2.9用のUpate Siteを入力します。

フィールド名 設定例
Name Scala IDE for Eclipse 2.0
Location http://download.scala-ide.org/releases-29/stable/site

 インストールするプラグインの候補がでてくるので、すべて選択してインストールします。

図5 プラグインをインストールするサイトを指定(※画面はMac OS X環境) 図5 プラグインをインストールするサイトを指定(※画面はMac OS X環境)

 再起動を促されるので、Eclipseを再起動しましょう。これで、Scala IDE for Eclipseのインストールは完了です。次ページでは、EclipseでScalaのプログラムを実行してみましょう。

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