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» 2012年03月19日 00時00分 公開

カイ士伝のアプリライフ(12):トゥギャる派?まとめ派?

情報発信の場として注目を集める「まとめ」サービス。旬なネタ、気になるトピックを手軽にまとめられるTogetterとNAVERまとめを比べる

[甲斐祐樹,カイ士伝]

だれでもキュレーターに

 インターネットの普及により、個人が自ら情報を発信する環境は急速に進化している。古くは個人ホームページによる情報発信からブログの普及、そしてTwitterやFacebookといったリアルタイム性の強いソーシャルメディアなど、次々に新しいサービスが登場する中、最近は「まとめ」サービスが情報発信の場として注目を集めている。この記事では、TogetterとNAVERまとめを比較してみる。

Togetter NAVERまとめ
Twitter タイムライン、Mention、
お気に入り、RTなど対応
ツイートURLを指定
Twitter検索 対応 対応
Amazon
Googleマップ ×
画像 URL指定 URL指定またはアップロード(10MB)
動画 URL指定 URL指定
引用 ×
他のまとめ リンクとして挿入
リンク オリジナルテキストに記述
オリジナルテキスト Bold、リンクなど装飾可能 テキストのみ

 「Togetter」(トゥギャッター) : 「Twitter」と「Together」

 人気のまとめサービスの1つである「Togetter」(トゥギャッター)は、「Twitter」と「Together」を組み合わせた造語で、その名の通りTwitterに特化したまとめサービスだ。

Togetter

 Togetterの特徴は、Twitterに特化しているだけのことはあり、発言をまとめすい機能がそろえられている。まとめを作成する場合は左側に表示されたタイムライン一覧からドラッグ&ドロップで右側に移すだけ。左側のエリアは自分へのリプライやお気に入り、RTに加え、検索によるユーザー指定やハッシュタグ指定も可能な他、いったん右側に登録した発言もドラッグ&ドロップで並び順を手軽に変更できる。

ドラッグ&ドロップでまとめを作成

 Twitterの発言をまとめることが目的のサービスだが、Twitter以外のサービスもまとめに含めることが可能。Amazonの商品やGoogle位置情報、YouTubeやニコニコ動画などの動画サービス、Flickrやinstagramなどの画像サービスに加え、すでに作成されているTogetterのまとめをTwitterの発言と同様にドラッグ&ドロップで項目として挿入できるなど、挿入できる情報の種類は豊富だ。

 まとめ以外にオリジナルのテキストを自分で書くこともできる。テキストエリアは文字の大きさや書体、リンクなど基本的な編集が可能で、テキスト内に動画や画像を含めることもできるなど、ちょっとしたブログ並みの機能を実装している。

テキストエリアはブログ並みの機能を実装

 Togetterの使われ方はさまざまで、イベント参加者の感想など複数ユーザーの発言をまとめる場として使われたり、時事問題に関する人々の反応をまとめたり、時にはTwitter上で人気の面白い発言をまとめる場など内容は実にバラエティに富んでいる。また、自分自身の発言を自分でまとめるというような1人の発言ログとしても使われている。

 NAVERまとめ : Web上のコンテンツをすべてまとめる

 Twitterの発言をまとめるTogetterに対し、Web上のコンテンツをすべてまとめの対象としたのが「NAVERまとめ」だ。こちらはWebサイトのURLや画像、動画、ブログやニュース記事の文章の引用など、さまざまなコンテンツを1つにまとめられる。

NAVERまとめ

 Twitterにも対応しており、発言のURLを入力すると該当のURLをまとめとして取り込める。Twitterの発言をタイムリストや検索キーワードなどの一覧から取得できるTogetterに比べると、Twitterの発言をまとめるのは手間がかかるが、Twitterよりもリンクや引用を中心にまとめたいといった幅広い内容にはNAVERまとめが適している。

 NAVERまとめの面白い取り組みとしては、作成したまとめのPVに応じてインセンティブを支払うという制度を導入していること。まとめに表示された広告収益を作成者に還元する他、高い実績を出した作成者はその実績内容に応じてインセンティブの額が上がるなどの仕組みを取り入れることで、まとめ作成者の活性化を図っている。

 まとめるコンテンツの対象が多岐に渡るため、NAVERまとめで作成されるまとめはTogetterよりも幅広い。Web上の面白いネタや有名人エピソード、生活が便利になるライフハックなど、多種多様なまとめが日々作成されている。

 まとめサービスとして人気を集めるTogetterとNAVERまとめだが、面白いのはどちらもまとめだけではなく、自分で作成したオリジナルの文章を利用することも可能なこと。Togetterは前述の通りブログのような記事投稿エリアが用意されており、NAVERまとめもテキストや見出しなどは自由に挿入してまとめを構成できる。

NAVERまとめの編集画面

 一方、ブログを使ってこうしたまとめを作成することも機能的には可能だ。Twitterの発言はブログなどにそのまま引用する機能が提供されており、livedoor BlogではTwitter発言を引用する機能を提供している。画像や動画についてはむしろブログの方が充実した機能を持っていることも多い。

NAVERまとめの編集画面

 オリジナルのテキスト、画像や動画というリッチコンテンツ、そして他サイトからの文章の引用という要素だけを見れば、まとめサービスも1つのブログサービスとしてみることもできる。しかし、Twitter発言の集約やコンテンツのまとめに特化した機能やインターフェイスを搭載することで、一般的なブログサービスとは違うユーザー層を獲得している点は非常に興味深い。

livedoor Blogの編集画面

 ブログは書かないけれどTogetterでまとめたり、NAVERまとめでまとめを作成したりという行動は、「Webで何か情報を発信したい」という点では同じと言えるだろう。コンテンツを自ら作り出すイメージの強い従来のブログに対し、まとめを中心に据えることで新たな使い方やユーザーを発掘したまとめサービスを見ると、「情報をWeb上に残す」Weblog本来の意味としてのブログには、見せ方や機能次第でまだまだ秘めた可能性を持つように思う。

著者プロフィール

甲斐 祐樹

甲斐 祐樹:電機メーカー営業でシステム営業に従事したのち、Webニュースメディアに記者として配属。ネットワーク関連やガジェット、Webサービスなどの記事を主に担当する。2009年にAMNに入社、ブログマーケティング関連の仕事を担当する。個人ではブログ「カイ士伝」を運営、自分視点でのWebサービスやガジェットに関する話題を取り扱う。「これは世界が変わる!」という感動を与えるガジェットやサービスが大好き カイ史伝



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