面接に通る「職務経歴書」の書き方【ネットワークエンジニア編】IT業界職種別・職務経歴書の書き方(4)(2/2 ページ)

» 2012年06月27日 00時00分 公開
[江口遼DODA ]
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自己PRのワンポイント・アドバイス

● 分量

 1枚以内で、応募先企業にあわせて記載しましょう。数値で表せる成果は、具体的に記しましょう(例:□割の工数削減、運用コスト○万円削減など)。

● 形式

1.アピールしたいポイント(結論)と 2.その具体的内容を 1セットに、複数のポイントでアピールしましょう。

  1. アピールしたいポイント(結論) については、 例えば、「マネジメントスキル」だけではなく、 「マネジメント手法の確立による作業効率・品質の向上」などと、どのようなマネジメントスキルであるのかを記載しましょう。
  2. 具体的内容は5行程度でまとめ、根拠や具体的な取り組みやエピソードをしっかり記載しましょう。

● 自己PRのポイント

 仕事を進める中で考えてきたことや、それによって得た、自信を持っていることについてアピールしてください。

 サンプルの文章と近しいことを書けばいいのではなく、あくまで自身がこだわってきたことについてアピールすることがポイントです。その際に重要なのは、「何を意図して仕事をしてきたか」というご自身の考えを具体的に書くことです。じっくり棚卸ししてみましょう。


自己PRのサンプル

 これまではネットワークを中心にプロジェクト管理、設計、構築、運用業務などに携わってきました。また直近では主にプロジェクトマネージャとしての役割を担っております。

  • プロジェクト管理について

 高品質かつ高付加価値のシステムを短納期で提供することを目標にプロジェクト管理を行った結果、直近のプロジェクトにおいては原価○%でフェイズを完了できました。

 業務委託の立場で複数の企業の技術者の混成チームを作ることが多かったため、プロジェクトメンバー間のコミュニケーションを活発にすること、役割分担を明確にすること、顧客ヒアリングを徹底的に行うことの3点を常に意識しながらプロジェクトを管理しております。プロジェクト環境により、発生する問題や対応方法が違うため、多くのプロジェクトを経験したことは私の糧になっております。

  • テクニカルスキルについて

 特にネットワークに強みを持っております。ネットワークに関してはルーティング、スイッチング以外にもFW、VPNといったセキュリティ周りや、負荷分散技術においても知識を持ち合わせております。所属していた企業の立ち位置から、さまざまな顧客のプロジェクトに参加してきたため、ベンダを問わず使いこなすことが可能です。

 提案から設計、構築、導入、トラブルシューティングまですべてを担当した経験から、さまざまなトラブルに対しても、切り分けるポイントなどを熟知しており、早期のシステム復旧に貢献することが可能です。

  • ネットワークに関するポリシー

 設計フェイズ・運用フェイズを問わず「自分以外の誰にでも使えるネットワーク」にすることを念頭に業務に携わってきました。設計の際には、トラブル発生率を下げる為に極力、同一メーカーの機器をうまく組み合わせるようにし、構築時にはケーブリングが複雑にならないようシンプルにまとめあげることを意識しました。物理構成図・論理構成図に関しては、初見のエンジニアがトラブル発生時にすぐ状況を把握できるレベルで作成することを意識しています。

 また、運用手順書の作成に関しては、私自身が未経験で運用監視業務に従事していた経験から、未経験のエンジニアが担当することになったとしても、1人で見ながら対応できるように図を活用するなどの工夫をしています。

  • IT技術に対する考え方

 IT技術はお客さまに最適なソリューションを提供するためにあると考えておりますので、常に新しい技術を習得するようにしております。今までのスキルを用いてシステムを導入するのではなく、どのような要望にも応えられるよう、幅広く情報収集するように努めております。もちろん、お客さまの要望を満たすことが最新技術とは限らないので、古い技術に対しても忘れないよう、常にさまざまな案件事例を学ぶようにしております。

 そのため、実践だけでなく、理論をしっかりと身に付けるために、資格取得に向けた自己研さんにも力を入れております。

以上


筆者紹介

DODA インフラエンジニア担当 キャリアカウンセラー

江口 遼

得意分野(実績)

ネットワークからサーバー、データベースなどミドルウェアまでのIT基盤に関わる技術職種を担当。 企業規模の大小を問わず、転職支援の実績を持つ。



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