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» 2012年09月26日 00時00分 公開

Windows 8レボリューション:第3回 ARMアーキテクチャのWindows RTファースト・プレビュー (2/3)

[山口健太,Windows Phoneブログ「ななふぉ」管理人]

 Modern UI(いわゆるMetro UIやMetroのスタート画面のこと)ばかりが強調されがちなWindows RTだが、x86/x64版Windows 8と同様に、デスクトップ・モード(デスクトップ画面)も存在している。

 デスクトップ・モードの外観はWindows 8とほぼ同じだ。エクスプローラによるファイル操作、メモ帳や電卓といった標準アプリケーション、レジストリ・エディタなどのツール類、コントロール・パネルからの各種設定など、Windows 8と同じように動作する。

Windows RTのコントロール・パネル
機能や操作方法はWindows 8のコントロール・パネルと同じである。

Windows RTのアプリケーション一覧
Modern UIアプリケーションやOffice 2013アプリケーションのほか、右端にはWindows標準アプリケーションも確認できる。

 Webブラウザは、Internet Explorer 10(以下IE10)を利用できる。Windows 8と同様に、Windows RTでもデスクトップ版とModern UI版の両方で、IE10が提供されている。

Windows RTのInternet Explorer 10(デスクトップ版)
これはデスクトップ版のIE10の画面。

 Windows RTの特徴として、「Office 2013 RT」がプリインストールされていることが挙げられる。これはデスクトップ・アプリケーションであり、Modern UIアプリケーションではない。搭載するアプリケーションはWord/Excel/PowerPoint/OneNoteの4種類でOutlookは含まれていないが、大半の機能がx86/x64版のOffice 2013と同じである(OneNoteは、「OneNote MX」というWindowsストア・アプリとしても提供されている)。ただしマクロやアドイン、VBAなど一部の機能には対応していない。

Windows RTにプリインストールされていたOffice 2013 RT Preview
展示されていたWindows RT機には、「Office 2013 RT Preview」というバージョンがインストールされていた。Modern UIアプリケーションではなく、デスクトップ・アプリケーションである。

 展示機ではOffice 2013 RTプレビュー版となっていた。Windows 8とOffice 2013のリリース・タイミングの関係上、Windows RTの初期バージョンにおいて、Office 2013はプレビュー版のまま出荷される可能性も指摘されている。

 このように、Windows RTのデスクトップ・モードはWindows 8と同じ感覚で利用できることが分かる。しかし最大の違いとして、x86/x64ネイティブのデスクトップ・アプリケーションを実行することはできないという点に注意が必要だ。x86/x64プロセッサとARMプロセッサはアーキテクチャが異なるためである。

実行できないx86アプリケーション
x86ネイティブアプリを実行しようとすると、このようにエラーとなる。

 なお、Visual Studio 2012のインストール・フォルダにはARM用コンパイラが存在する(C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 11.0\VC\bin\x86_arm\の中)。デジタル署名についての懸念はあるものの(未確認だが、デジタル署名されていないとWindows RT上では動作しないとも言われている)、EXEファイルのビルドに成功すればWindows RT上で動作する可能性はある。

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