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» 2012年11月12日 17時35分 公開

System Center 2012を試そう(5):「サービステンプレート」でクラウド環境にSharePointサーバを一気に展開してみよう (2/5)

[森友祐,ネットワールド]

サービスで展開可能な機能とは?

 では、具体的にサービスから展開可能な機能について、代表的な3つの機能を紹介する。

  1. ロールと機能
  2. アプリケーションの構成
  3. SQL Serverの構成

 これらの機能は、VMテンプレートやサービステンプレート作成時に、マシン層のプロパティから設定できる。

 ただし、通常のVMテンプレートから仮想マシンを展開した場合は、インストールできない。これらは一連の流れで作成したサービステンプレートの中で展開することで動作する。

 「ロールと機能」は[OS構成]から設定する。インストールしたい項目にあらかじめチェックを入れておくことで、通常はOSインストール後に「サーバーマネージャー」の役割、役割サービス、機能の追加からインストールする機能をサービスから展開可能になる。ただし、「ロールと機能」からインストールするには、OSがWindows Server 2008 R2である必要がある。

図2 ロールと機能

 次に、「アプリケーションの構成」では、SQL Serverデータ層アプリケーション(SQL DAC)、仮想アプリケーション(Server App-Vによる実装)、Webアプリケーション(IIS Web deploy対応パッケージ)の3つを構成できる。例えば、SQL DACであれば、SQL Server Management StudioからSQL Serverのアプリケーションのパッケージをライブラリに保存しておき、サービステンプレートから呼び出すことでデータ層のアプリケーションを自動化できる。

 アプリケーション構成はアプリケーションプロファイルとして保存可能である。また、あらかじめこれらの設定を構成したアプリケーションプロファイルを作成し、そのプロファイルから設定することも可能だ。

図3 アプリケーションの構成
図4 ライブラリサーバーアプリケーションパッケージ、フレームワーク

 「SQL Serverの構成」では、インストール展開するためのパラメーターをあらかじめ入力しておくことで、SQL Server 2008 R2の自動展開が可能になる。こちらのパラメーターもアプリケーションの構成と同様に、SQL Serverプロファイルとして保存可能だ。また、SQL Serverプロファイルをあらかじめ作成しておき、指定することも可能である。

図5 SQL Serverの構成

本記事で紹介するサービスの展開シナリオ

 ここまで紹介してきたようにさまざまな機能を展開できるが、ここでは一例として、SharePoint Server 2010をクラウド環境に展開する方法を紹介しよう。

 SharePointの標準的な構成はWebサーバとDBサーバの2層構造だ。

 SharePoint Server 2010を展開するアプリケーションサーバ、SQL Server 2008 R2を実装するデータベースサーバの2層構成による展開をサービステンプレートから実行する。

図6 展開するサービス構成

 SharePointの展開は以下のような手順となる。

  1. OSインストール
  2. ドメイン参加
  3. セキュリティパッチ適用
  4. SQL Server 2008 R2のインストール
  5. SharePoint Server 2010のインストール

 サービステンプレートを用いれば、上記1〜4のステップを一気に行える。5に関しては、サービス展開後に手動でインストールを行う必要がある。

 次項ではデータベース層であるSQL Server 2008 R2をインストールする上で、必要なサービステンプレートの構成について記載する。

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