「とりあえず軽く負荷テスト」を実現するテストツールアズビル セキュリティフライデーが発売

アズビル セキュリティフライデーは11月21日、1台のPCから最大300ユーザー分の同時アクセステストを行えるソフトウェア「WebTaster-Z」の販売を開始した。

» 2012年11月22日 19時14分 公開
[高橋睦美,@IT]

 アズビル セキュリティフライデーは11月21日、1台のPCから最大300ユーザー分の同時アクセステストを行えるソフトウェア「WebTaster-Z」の販売を開始した。

 WebTaster-Zは、「指定の人数でWebサーバ/サービスに同時にアクセスしたらどうなるのか」を試す、手軽なテスト用のソフトウェアだ。まず「記録用ブラウザ」でテストしたい操作を実行した後、そのシナリオに沿って指定人数で操作を再生し、エラーやトラブルなくアクセスできるかどうかを検査できる。テスト後は、エラーの発生状況や平均アクセス所要時間などを記した簡易なレポートが提供される。

 シミュレーションではなく実際にブラウザを操作してアクセスを発生させるため、ユーザーごとに異なるCookieが発行され、運用時とほぼ同じ状況でテスト可能だ。別途ラベルリストを用意することで、IDなどのパラメータに異なる値を指定することもできる。

 同社はWebTaster-Zを、ボトルネックなど設計、実装上の問題点を洗い出せるが、複雑な操作が必要になる「負荷テスト」ではなく、あえて、誰でも手軽に操作できる「同時アクセステスト」と表現。中小規模システムや開発部門以外の運用、受入検査、製品評価試験などの各フェーズに活用できるとしている。また、大規模システムにおいて本格的な負荷テストが必要かどうかを見極める前のチェックとしても利用できるという。

 WebTaster-Zは64ビット版Windows 7で動作する。価格は、2カ月ライセンスが3万円、1年ライセンスが15万円。5テストユーザーまでの使用が可能な無償版も公開している。

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