特集
» 2013年01月11日 17時14分 公開

おばかアプリ歴代出演者に会いに行く:クスッとする世界観をアプリにするって面白いんです (3/3)

[中澤 綾香,空缶工場]
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世代によって変わること、変わらないこと

正田 最近はどんなことをやられているんですか?

田中さん 最近ですか……、子育てですかねぇ(笑)。

一同 (笑)

島田 お子さんにはどんな端末を与えているんですか? やっぱりiPad?

田中さん 今、4歳なんですけど、普通にiPadとiPhone使ってますよ。末怖ろしいですよね。YouTubeでゲーム実況動画を見過ぎてて、自分でゲームやるときも1人で実況してますよ。ゲームをするときは実況するもんだって思っているらしくて(笑)。

中澤 うわぁ〜(笑)。

田中さん 「はい、◯◯です。きょうは、このゲームをやろうと思います」とか言ってて(笑)。

正田 ええええ! すごい!

田中さん あれはねぇ、キタと思いましたね。これはちょっと取り返しのつかないところまできたなと(笑)。寝入り前の絵本を読むみたいな感覚で、毎晩おんなじゲーム動画見てますからね。

島田 その子の世代とかは、僕らとは全く違う経験をして育っていくんですよね。自分の過去の経験を省みることで周りの共感を得られるっていう、先ほどの話からすると、自分の世代だけじゃなく、前後の世代にもウケるものを作るっていうのは、難しいような気もします。

田中さん テクノロジに対する感覚っていうのは、世代間の格差が大きいと思います。ただそういう、世代間で生まれるズレや違和感も、アイデアとして使えることがあります。なので、何が違うのか、何が変わっていくのかっていうのを観察することが重要ですね。

 皆さんは小学生くらいのころって、何に触れてました? 文化的なものとか、身の回りのものとか、ゲームとか。

島田 えっと……、カードゲームやってました。遊戯王とか。

中澤 あー、ポケモンもはやってたよね。

正田 ゲームボーイカラーが出たころですね。やってたな〜。

田中さん それを作ってる側を意識することってありました? 自分が作る側になりたいとか、自分より年上の人に憧れを抱くとか、そういうの。

中澤 わたし、赤ペン先生に憧れていました! 赤ペン先生は、絵も上手で、字も上手で、頭もいいし、最強だと思ってました。

田中さん ほぉ〜、面白いですね。赤ペン先生になりたい。それって結構、おばかアプリにもつながるんですよ。そういう憧れの対象って、それがある程度共感できるアプリとかサービスになったりすると、ヒットする可能性があるんで。

中澤 そうなんです、まさに今そういうのを考えていて。「早技先生シリーズ」みたいな感じで、シュッシュッて素早く採点したり、チョーク投げたり、出席取ったりできるやつ(笑)。

田中さん 出席、取りたいですねぇ! 意味もなく(笑)。そうそう、そういう「あれをやってみたかった」っていう一種のあるあるネタが、アイデアにつながったりするんです。先生へのあこがれって、あらゆる世代の共通認識ですからね。

おばかアプリとは?

中澤 そもそもおばかアプリって、なんのためにあるんですかねえ?

一同 (笑)

中澤 今私たちは、自分たちが作っていて楽しいし、やってくれたらうれしいから作っているんですけど、よくよく考えると別になくても困らないものだし……。

田中さん そうですねぇ。昔の、インターネットがまだ不便で、パソコン通信やフロッピーディスクのような記憶媒体でしかソフトを流通できなかった時代にも、ジョークソフトと呼ばれる「何の役にも立たないけれど、なんとなく面白いソフト」がすごくたくさんあって。例えば、マウスが無重力状態になって止まらなくなるとかね。パソコンの世界って、そういう非日常的な変なことを起こしやすいから、パソコンを触ってる人はつい作りたくなっちゃうんですよね。要は、ひとネタで世界を変えやすいんです。それだけでは意味ないんだけど、それを発表できる場が、おばかアプリだったり、ジョークソフトだと思うんです。ほんと、ダジャレに近いですよね! ダジャレって、思い付いたら言わずにはいられないじゃないですか。僕が考えるおばかアプリは、そういうものですね。

田中さん。BCCKS電子書籍作成サービスの中の人もしている。

島田 自分だけが考えついた世界観を共有できるっていうのも魅力ですよね。個人的には、これが目的なんじゃないかと思っています。周りの起業家の方々を見てると、自分が実現したいことを周りに熱弁することで共感を得て、その人たちが仲間になったりするわけで。ビジネスではないですけど、おばかアプリにもそういう側面があると思います。クスっとする世界観を作れたら共有したいし。

田中さん そうですね。アイデアを形にするってすごく面白いんですよね。ただ、起業みたいな大きなアイデアとかビッグプロジェクトって1人じゃできないし、すごく時間かかっちゃうじゃないですか。さらに、それを突き通すモチベーションを保つのもすごく大変ですよね。一方で、1人だったり数人のチームで、一晩とか1週間ぐらい頑張れば実現できるくらいのアイデアもある。そういうのも形にすることが重要で、それができる1つの場として、おばかアプリがあるんですよね。なんだか、夏休みの自由研究みたいですね!(笑)

【オマケ。著者作】

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