FFR yaraiがバージョンアップ、Java脆弱性を狙う攻撃からの防御機能も管理機能も改善

フォティーンフォティ技術研究所は1月30日、独自のヒューリスティックエンジンに基づいてマルウェアを検出するセキュリティソフトウェア「FFR yarai」シリーズの新バージョンを発表した。

» 2013年01月30日 20時47分 公開
[@IT]

 フォティーンフォティ技術研究所は1月30日、独自のヒューリスティックエンジンに基づいてマルウェアを検出するセキュリティソフトウェア「FFR yarai」シリーズの新バージョン、「FFR yarai シリーズ Ver.2.2」を発表した。

 FFR yaraiシリーズは、シグネチャ(パターンファイル)に依存する代わりに、独自のロジックを組み込んだ4つのヒューリスティックエンジンを用いてマルウェアを検出するソフトウェアだ。既知のマルウェアだけでなく、標的型攻撃などに用いられる未知のマルウェアについても高い精度で検出できることが特徴だ。

 新バージョンでは、Javaの設計に起因する脆弱性を攻撃するマルウェアを駆除する機能を追加した。また、検出から除外する例外リストのインポート/エクスポート機能も追加している。

 さらに、FFR yaraiからゼロデイ攻撃対策エンジン(ZDP)を切り出し、単独の製品として提供する「FFR yarai 脆弱性攻撃防御機能(yaraiZDP 2.2)」や企業向けの「FFR Enterprise Management Console Version 2.2(EMC 2.2)」も、上記の機能に加えて管理機能を強化。yaraiZDP 2.2ではメインウィンドウのGUIを改良したほか、例外リスト管理ツールを廃止。EMC 2.2では、リモート駆除機能を追加したほか、検知ログのクライアント情報にIPアドレスとMACアドレス情報を追加した。

 なお同社はこれに先立つ1月11日、海外展開する企業や海外の現地法人向けに、「FFR yarai Version 2.1 英語版」もリリースしている。

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