OpenStack新バージョン公開、Hyper-VもサポートNTTドコモがベアメタルプロビジョニング機能のソースコード提供

OpenStack Foundationは4月4日、クラウド基盤ソフトウェア「OpenStack」の新バージョン「OpenStack 2013.1」(コードネーム「Grizzly」)をリリースした。

» 2013年04月08日 19時18分 公開
[高橋睦美,@IT]

 OpenStack Foundationは4月4日、クラウド基盤ソフトウェア「OpenStack」の新バージョン「OpenStack 2013.1」(コードネーム「Grizzly」)をリリースした。

 OpenStack 2013.1では、対応するハイパーバイザを拡張し、KVMやXen、VMware ESXに加えHyper-Vをサポートした。

 さらに、コンピュート機能を提供する「Nova」では、スケーラビリティ向上を支援する「Cell」を追加。地理的に異なる場所にある複数のクラスタ(Cell)を、Nova APIを介して一元的に管理できるようにするという。

 ほかに、ネットワークモジュールの「Quantum」ではLoad Balancing as a Service(LBaaS)機能を追加したほか、ストレージモジュールの「Swift」でCross-Origin Resource Sharing(CORS)をサポートするなど、拡張性、効率性の向上が図られている。

 これに関連してNTTドコモは4月8日、OpenStack 2013.1に実装された「ベアメタルプロビジョニング」機能を開発し、ソースコードを提供したことを明らかにした。

 ベアメタルプロビジョニングを活用することで、OpenStackから、仮想サーバだけでなく物理サーバについてもリソースの割り当てや管理を行えるようになる。必要に応じてデプロイするマシンの仮想/物理を切り替えることも可能だ。ハイパーバイザを介することで生じるオーバーヘッドを削減できることがメリットで、NTTドコモによると、応答時間を約10%〜最大50%改善可能という。

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