DTSと日立、BI用アプライアンス製品「DaTa SuperExpress」を販売開始国産のビッグデータ分析製品

DTSと日立製作所は5月7日、ビッグデータの戦略的な分析、活用を可能にするBI用アプライアンス製品「DaTa SuperExpress」を共同開発し、6月3日から販売開始すると発表した。

» 2013年05月07日 17時38分 公開
[藤本和彦,@IT]

 DTSと日立製作所は5月7日、ビッグデータの戦略的な分析、活用を可能にするBI用アプライアンス製品「DaTa SuperExpress」を共同開発し、6月3日から販売開始すると発表した。

 同製品は、DTSのBIツール「BI NavigationStudio」と、日立の開発した高速データアクセス基盤「Hitachi Advanced Data Binder プラットフォーム」を、データウェアハウス(DWH)の処理基盤として連携させたもの。

 BI NavigationStudioは、OLAP機能、自由分析機能、定型分析機能のほか、RFM分析、ABC分析、デシル分析などのデータ分析に対応する。フローやガイダンスなどの画面表示の指示に従ってデータ入力やボタン操作を行うだけで、分析手法に関する専門知識のない現場部門のユーザーであっても、業務データの分析が可能であるという。ユーザー自身が新しいフローを独自作成することも可能。

DaTa SuperExpressの画面イメージ(プレスリリースより)

 Hitachi Advanced Data Binder プラットフォームは、自社従来比で約100倍のデータ検索処理性能を持つ。例えば、DWHの性能上の制約によって1年間に限られた分析対象の期間を10年間に拡大したり、分析単位を1日単位から1時間単位に変更したりすることが可能という。また、データマートの準備作業が不要となり、ビッグデータを分析するプログラムの設計、作成時間を大幅に削減できるとしている。

 さらに、ストレージ性能設計の負担を軽減する。ストレージ階層仮想化およびボリューム容量仮想化機能によって、ストレージプールを構成するストレージ階層間でデータを自動的に再配置することで、データ検索に最適な状態を維持。コントローラ性能を最大化するコントローラの自動負荷分散機能も搭載する。

 価格は、ストレージがHDDのみでコスト重視のエントリーモデル(ストレージ容量1〜4TB)が1290万円(以下、税込)から、SSDとHDD混在でコストパフォーマンス重視のスタンダードモデル(同3.3〜117.3TB)が5200万円から、SSDのみでパフォーマンス重視のSSDモデル(同0.7〜49TB)が8800万円から、となっている。

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