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» 2013年06月14日 18時00分 公開

Eclipse ADTに代わるIDEとなるか? Android Studioの基礎知識Androidで動く携帯Javaアプリ作成入門(43)(4/4 ページ)

[緒方聡,イーフロー]
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実行・デバッグ機能も、今後に期待

 ツールバーから実行やデバッグが行えます。

 筆者が試した限り、以下のような制限がありました。

  • エミュレータはあらかじめ起動しておかなければならない(アプリ実行時に起動できる設定があるが、起動しなかった)
  • デバッグ実行ができなかった(アプリがデバッグ待ち状態から解除されない)

 これらも、まだearly access previewということで仕方がないのかもしれません。

Eclipseからのインポート方法―― ビルドツールはGradle

 Eclipseで作成したプロジェクトをAndroid Studioにインポートできます。

 まず、Eclipse ADTを22.0.0以降にアップデートします。このバージョンでAndroid Studioへのエクスポートがサポートされました。22.0.0以降であれば、エクスポートに[Generate Gradle build files]が追加されます。

 この項目を選択して[Next]を続けることで、Android Studioにインポートするのに必要なファイルがプロジェクト内に生成されます。以下は生成後のプロジェクト内の様子です。サンプルとして前回記事「ActionBarでアプリのUIは、こんなにスマートに」のActionBarExample2を使用しました。

 gradle、build.gradle、gradlew、gradlew.batなどが生成されています。ここから分かるように、Android Studio/IntelliJ IDEAでは、ビルドツールに「Gradle」を採用しています。GradleはGroovyで実装されたOSSで、AntやMavenともまた違うビルドツールです。ビルドスクリプト自体もGroovyで書きます。

 Android Studioでインポートするには、メニューの[File]から[Import Project]を選択して、ウィザードに沿って、既存のフォルダを選択します。

Eclipse ADTから移行するべきか?

 Eclipseユーザー向けにAndroid Studioをざっと紹介してみましたがいかがだったでしょうか。筆者の印象としては、まだearly access previewなので、実用には適さないけれども、Eclipse ADTに勝る部分もあるので、楽しみではあります。

 Eclipse ADTがあるのにAndroid Studioが新たに開発された経緯がグーグルから説明されておらず、今後どちらを使用していけば良いのか不透明ですが、筆者は以下のように考えます。

  • 現時点でAndroid開発者の大多数はEclipse ADTであるはず
  • 今すぐAndroid Studioに移行させようとすると、大勢を置き去りにしてしまう
  • しばらくは両方とも更新されていくだろう
  • Android Studioはまだまだ安定していない
  • Eclipse ADTからAndroid Studioへのプロジェクト移行はいつでも可能

 これらを踏まえると、しばらくはEclipse ADTで今まで通り開発を続けて問題ないと思います。

 本連載ではサンプルプロジェクトを配布していますが、Android Studioを使用する野心的な方のために、今後はEclipse ADT形式にGradleファイルを含めた形にしようと思います。

「Androidで動く携帯Javaアプリ作成入門」バックナンバー
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