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» 2013年06月19日 17時00分 公開

D89クリップ(62):みんな笑顔のお祭り〜Maker Faire: Taipei 2013 (2/5)

[高須 正和,ウルトラテクノロジスト集団チームラボ]

 下写真の3Dプリンタも興味深かった。市販のメタルラックを本体フレームに使い、巨大な出力プレートを備えることで、ヘルメットなど人が身に付けられるサイズの出力を可能にしている。pararack.comが開発元とのことだ。

お面やカブトのような大型サイズを容易に出力できる

 造形サイズは、50×80×50cm。出力精度は粗そうだが、確かに大型の作品が造形できていた。こちらのプリンタも市販品を組み合わせることでコストを抑えている。会場では20万円ほどで販売されていた。Makerbotなど普及価格帯の3Dプリンタと並び、低コストだ。

 ほかにも自作のプリンタを販売している業者、評判の高い3Dプリンタを輸入する業者などなど、会場内だけで10軒近くの3Dプリンタ開発業者や関連業者が出展していた。台湾の3Dプリンタ業界は、激しい競争と切磋琢磨によってますます進化していくだろう。

こういったポップカラーの3Dプリンタも展示されていた

子どもたちの多さが目立つ

 会場では、子どもたちを頻繁に見かけた。来場者はもちろん、出展者の中にも子どもたちの姿が目立った。日本のMaker Faireでも地方開催のものになると、高専や工業高校の出展を見かけるが、台北では小中学生の展示も見られた。

 台湾・新竹市にある建功高中の高校生たちは、部活でロケットを製作している。自然に還るロケット燃料を有機物から精製し、ロケットの燃焼実験まで行ってしまうから驚きだ。彼らのFacebookページには、Maker Faire: Taipeiの写真が公開されており、ブースを訪ねた筆者の写真も「日本から見に来た人がいた!」と掲載されていた。打ち上げたロケットは高度200m近くまで達したとのこと。迫力満点の燃焼実験の様子はぜひ動画で見てもらいたい。

高校生が展示していたロケット

 レゴの「マインドストーム」を使ったロボットも多く展示されていた。主に学校による出展で、小中学生と思われる子どもたちの姿が見られた。日本のMaker Faireではマインドストームを使った展示はあまりなく、大学生や社会人によるもっと高度なロボットの展示が多い。出展側に子どもたちの姿がある光景は、微笑ましかった。

 台北のMaker Faireでは、3Dプリンタやマインドストーム、Arduino、Raspberry Piなど話題の技術が一気に流行していくエネルギーを感じた。これは、さまざまな技術が見られ、マイコンだけでも何十種類もあるひたすら多様なMaker Faire Tokyoとの違いかもしれない。

マインドストームを使った展示
こちらは高校生の出展。マインドストームを使ったオルゴールロボットや対戦ゲームなどを展示。「ROBOT CLUB」のTシャツを着ている

 もちろん大学生も負けていない。国立台北科技大学のブースでは、テオ・ヤンセン式の多脚ロボットが展示されていた。リモコンで動かす大きなロボットの姿を、台湾のテレビ局が取材していた。

テオ・ヤンセン式の多脚ロボ

 会場内のワークショップスペースでも子どもの姿が目立った。「レゴを組み合わせてワニの形を作る」というような初歩的なものもあったが、その分ブースは子どもでいっぱいだった。

常に子どもたちで混雑していたワークショップブース
大人が作ったロボットに興味津々の子ども

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