特集
» 2013年07月05日 18時00分 公開

ガチで5分で分かる分散型バージョン管理システムGit (2/6)

[平屋真吾,クラスメソッド株式会社]

1分―― Gitの歴史

 Gitはバージョン管理システムの1つで、世界最大級のオープンソースソフトウェアの1つであるLinuxのカーネルのソースコードを効率的に管理するために作られました。Linuxの生みの親であるリーナス・トーバルズ氏が2005年に開発をスタートさせ、現在のメンテナンスは濱野純氏が担当しています。

 Gitが開発される前、Linuxカーネルの開発では「BitKeeper」という商用のバージョン管理システムが使われていました。開発元のBitMover社の協力によって無料で使えていましたが、ライセンスなどの問題でBitMover社とLinux開発コミュニティとの間の協力関係が崩壊してしまいました。

 無償提供の期限が来るまでに、商用版に移行するか別のバージョン管理システムを使うようにしなければならなくなり、そこでBitKeeperの代わりのシステムとしてGitの開発が開始されました(参考:Linux Kernel Watch:2005年5月版 BitKeeperからgitへ、ソースコード管理ツール大変更)。

 GitはLinuxカーネル開発で培われたノウハウを生かした管理システムであり、Linuxのような大規模プロジェクトにも対応できるように設計されています。大規模プロジェクトでは多数のソースコードを管理していかなければならないので、ファイルの変更点の抽出や「リポジトリ」(ファイルの状態を記録する場所)の操作が高速にできる必要があり、動作速度に重点が置かれています。

 また、リポジトリを複数用意できる「分散型」のアーキテクチャを採用しており、開発者間の共同作業を柔軟に行えます。

 2005年に登場してから進化し続けており、小規模なプロジェクトから大規模なプロジェクトまで、さまざまなプロジェクトでGitは使用されています。

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