Git初心者がVisual Studio OnlineでGitを使ってみた：Visual Studio Onlineで始めるGitとCI入門（1）（3/3 ページ）

Gitを試すためのプログラムを作成し、コミット

　ここからは「ButtonをタップするとVisual Studio Onlineと表示される簡単なプログラム」を作成しよう。

　［ソリューションエクスプローラー］内の一番上に表示されているソリューション名を選択して、マウスの右クリックで表示されるメニューから、［ソリューションをソース管理に追加（A）］をクリックする。この手順は必ず忘れずに行う。この手順を省くと、.slnファイルだけがGitに登録され、プログラム本体が空になるので注意してほしい（図17）。

図17　「ソリューションをソース管理に追加（A）」をクリックする

　この状態だと、まだローカルレポジトリに何も存在しない状態なのでファイルを追加するためにコミットする。ホーム画面のメニューから［変更］を選ぶと、コミット画面になり、「コミット メッセージを入力してください<必須>」と表示される。

　ここでは「光陰矢の如し」などと適当なメッセージを入力して、［コミット（I）］をクリックする（図18）。

図18　メッセージを入力して［コミット］をクリックする

　次に、［ホーム］に戻り［同期されていないコミット］を選択する（図19）。

図19　［同期されていないコミット］をクリックする

　次に、［同期（S）］ボタンが表示されているので、これをクリックする（図20）。

図20　［同期］ボタンをクリックする

　これで正常に同期されましたと表示される。

VS Online上のGitに同期されたか確認する

　正常に同期されたか、実際に確かめてみよう。

　Azureポータルにアクセスし、ログイン画面が出たらログインする。［全てのアイテム］画面が表示されたら、左のアイテムから［VISUAL STUDIO ONLINE］を選択する。

　［NAME］［STATUS］［SUBSCRIPTION］［URL］が表示されるので、［URL］のリンクをクリックする。

　「Project kokuan」と表示されているリンクをクリックする（図21）。

図21「Project kokuan」をクリックする

　表示される画面から、上方にある［CODE］をクリックする（図22）。

図22　［CODE］をクリックする

　すると、「Poject kokuan」の中に、先に作成した「TestVisualStudioOnline」が作成されている。これから以降の処理は、既に皆さんご存じの通りだろう。内容も閲覧できるし、ダウンロードもできる（図23）。これで、WindowsストアアプリのソースコードがGitに登録されたわけだ。

図23　「Project kokuan」内に「TestVisualStudioOnline」が作成されている

次回は、継続的インテグレーション

　今回はAzureのアカウントの作成から、VS Onlineへの接続、そしてVisual Studio 2013からサポートされたGitがどのように作成されるかを見てきた。

　今回の解説でGitの作成ならびに連携方法は理解できたのではないかと思う。大変に便利な機能なので、ぜひ皆さんも使ってみてはいかがだろうか。筆者にとっても初めての経験で、大変に勉強になった。

　次回は、VS Onlineによる継続的インテグレーションについて解説する予定だ。では、また次回にお会いしよう。

著者プロフィール

PROJECT KySS 薬師寺 国安（やくしじ くにやす）

1950年生まれ。フリーVBプログラマ。高級婦人服メーカーの事務職に在職中、趣味でVBやActiveXに取り組み、記事を執筆。2003年よりフリー。.NETやRIAに関する執筆多数。Windowsストアアプリも多数公開中（約270本）。

　

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev （Oct 2003-Sep 2012）。

Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development（Oct 2012-Sep 2013）。

Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development（Oct 2013-Sep 2014）。

PROJECT KySSは、1997年に薬師寺聖と結成したコラボレーション・ユニット