特集
» 2014年03月20日 18時00分 公開

アプリ開発者がビジネスで成果を得るためのガイドライン還暦からのスタートアップ!(4/4 ページ)

[薬師寺国安,PROJECT KySS]
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アーンドメディアの活用

 筆者のようなローカル都市でSOHO稼業を営んでいるような人間は、アプリのプロモーションにアーンドメディアつまり、マスコミの力を使う機会などほとんどない。

 ただマスコミに取り上げられれば、アプリの知名度が全国に広がり、ダウンロード数が増える可能性もある。しかし現実にはそんな機会はあまりないだろうし、そう甘くもないだろう。

 その点、取り上げてもらえるかどうかは分からないが、各メディアに「プレスリリース」を送ることはできる。送らないと可能性はゼロのままだ。取りあえず送ってみるだけの価値はあるだろう。

 ガイドでは、プレスリリースのテンプレートも紹介している。

プレスリリースのテンプレートの紹介(「アプリのプロモーション〜 初めてガイド〜」(日本マイクロソフト)56ページ目から引用)

 なお筆者はライターでもあるから、いろいろなWebサイトで連載を書かせてもらっている。もちろん、この「@IT」も大切なクライアントの一つだ、他には「ThinkIT」で記事を書かせてもらっている。また以前には、「Build Insider」でも記事を書かせていただいていた。また、たまには雑誌にも記事を書くことがある。

 こういった記事を書かせてもらっている場を利用し、自分の公開しているWindowsストアアプリのURLを記事の中に書いて、プロモーションに役立てていることもある。

 これは結構宣伝力があると筆者は思っている。そのためには、読者に読んでもらえる記事を書くことが前提ではある。読者の興味を引く記事で「いいね」などが多く付く記事であるなら、当然WindowsストアアプリのURLにも目を通してみていてくれるはずだからだ。

自分でプロモーションサイトを立ち上げるもよし

 これ以外にも、自分のアプリをプロモーションする方法はいくらでもあると思う。掲示板に書きこんで宣伝するのもよし、自分でプロモーションサイトを立ち上げるもよし、いろいろな手段が存在する。

 特に、プロモーションサイトについては、最近はクラウド環境やCMS、サイト制作ツールが手軽に利用できるようになってきたので、すぐに立ち上げられるようになった。

 ただ、あまりにアプリの数が多いので、最近ではサイトの更新も滞っているが、自分のサイトで宣伝することは、まずは、第一にするべきプロモーションの一つだろう。ガイドでも、24〜25ページ目でモバイル/レスポンシブWebサイトへの対応や、ティザーの活用、SEOの重要性などを紹介し、オウンドメディアの活用を推奨している。

 自分のアプリは、どの方法でプロモーションするとユーザーのダウンロードに効果があるかは、実際に多くのアプリを作って、いろいろな手段で宣伝し試してみる以外にない。

 先に書いたが、筆者のプロモ―ションのメインは自分の公開しているアプリの操作方法を、動画で撮ってFacebookにアップロードすることだ。あくまでも筆者の個人的な意見だが、この効果は結構あったように思う。興味があれば一度試してみることをお勧めする。

プロモーションから収益化につなげる3つの方法

 Windowsストアアプリで収益を得るためには、3つの方法がある。

  • 有料アプリを作って公開する
  • 広告を掲載して、広告収入を得る
  • アプリに課金システムを組み込む

 いずれの方法もそう簡単に収益を上げることはできない。筆者は5個ほど有料アプリを公開しているが、今までに売上金額が入金されたことがニ度だけある、金額は一度目が1万4000円ほど、ニ度目が1万2000円ほどだった。

 有料アプリで収益を上げるためには、通常のビジネス用アプリより、ゲーム関係のアプリの方が、格段に効率が良い。しかし、筆者はゲームを作るノウハウは持ち合わせていないため、ビジネス用の有料アプリを販売している。収益は微々たるものだ。

 しかし考えようによっては、1年のうちに合計で2万6000円ほどの有料アプリの収益があるのは、効率が良い方かもしれないと思うこともある。

 ユーザーの要求にマッチするゲームが、万が一にでもヒットすれば、一攫千金も夢ではない。その場合、公開国を日本だけに限定することは望ましくない。内容を全て英語で記述して全世界を対象に入れたほうが、がぜん効率が良いのは明白だ。

 ガイドでも、「グローバル市場向け設計」を推奨している。

グローバル市場向け設計(「アプリのプロモーション〜 初めてガイド〜」(日本マイクロソフト)31ページ目から引用)

 広告に関しては、筆者も何点かのダウンロード数の多いアプリに広告を掲載している。しかし、この原稿執筆時点で、まだ一度も広告収入が振り込まれたことはない。

 Windowsストアアプリに掲載する広告については下記のURLを参照してほしい。

 課金システムに関しては、Windowsストアアプリの純正のシステムもあるが、サードパーティの課金システムを使うこともできる。例えば、開発者向けクレジットカード決済サービス「WebPay」のAPIをアプリに使うことも可能だ。

 要は、有料アプリでも広告でも課金システムでも、ユーザーからダウンロードされるアプリを作らねば、収益を得るのは難しいということだ。開発者のアイデア次第、ひらめき次第と、そのアイデアを実現できるプログラム力が不可欠なのだと、筆者は思う。

プロモーションチェックリストも活用しよう

 以上、簡単にではあるが、自分の経験も交えて「アプリのプロモーション〜 初めてガイド〜」を紹介したが、いかがだっただろうか。このガイドには、プロモーションのチェックリストもあるので、ぜひ印刷して活用してほしい。

アプリのプロモーションチェックリスト(「アプリのプロモーション〜 初めてガイド〜」(日本マイクロソフト)33ページ目から引用)

 さぁ、Windowsストアアプリを作って、自分のアプリを世界に羽ばたかせてみようではないか!

著者プロフィール

PROJECT KySS 薬師寺 国安(やくしじ くにやす)

1950年生まれ。フリーVBプログラマ。高級婦人服メーカーの事務職に在職中、趣味でVBやActiveXに取り組み、記事を執筆。2003年よりフリー。.NETやRIAに関する執筆多数。Windowsストアアプリも多数公開中(約270本)。

 

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。

Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。

Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。

PROJECT KySSは、1997年に薬師寺聖と結成したコラボレーション・ユニット


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