クラウドのさらなる活用に向けて最適なインフラ構築を支援していくビットアイルとマイクロソフトの強力タッグがクラウドを加速(2/2 ページ)

» 2014年05月12日 10時00分 公開
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プライベートからAzureまでシームレスに使い分けるインフラ

ALT 日本マイクロソフト ホスティングサービスプロバイダービジネス本部 本部長 野中智史 氏

 「一般企業においてもクラウドの活用は浸透しつつあります。加えて、インターネットを活用したビジネスが一般的になるにつれ、もっと柔軟に使えるインフラを求めるようになってきています。すると、プライベートクラウドの自由度やセキュリティ、パブリッククラウドの利便性という利点を、どう組み合わせるかが重要な課題となります」(高倉氏)

 多くの場合、クラウドの活用は、いずれか一部のシステムからスタートしているだろう。しかし、これを情報基盤全体に広げようとしたとき、当然のことながら、クラウド化できるものとできないものに分類されるはずである。

 高倉氏は、「そうしたクラウド化できないものも含めて、クラウドで活用することを考えなければなりません」と主張する。なぜなら、結局バラバラにシステムを再構築するのであれば、連携することができなかったり、運用コストが増大してしまったりして、クラウドのメリットを享受できないからである。

 日本マイクロソフトの野中智史氏によると、マイクロソフトではSPLAプログラムを2002年ごろから提供しているが、「その活用が広がったのはここ2〜3年だと思います」と説明する。

 「当初は、資産の場所を変えて、運用管理をアウトソーシングするということがメインでした。しかし、ここ最近はコストメリットを重視されるユーザーが増えています。つまり、サービスプロバイダーのプラットフォームとMicrosoft Azureのようなパブリッククラウドを、上手に使い分けようという動きが出始めているのです」(野中氏)

 例えば、あるシステムをアウトソーシングしたものの、大きなコストメリットが得られなかったために、もう一歩進める形で、Microsoft Azureなどのパブリッククラウドに移すというケースが生まれているというわけだ。

 マイクロソフトが掲げる“クラウドOS”というコンセプトは、ユーザーのプライベートクラウド、Microsoft Azureなどのパブリッククラウド、そして、ビットアイルのようなサービスプロバイダーが提供するパートナークラウド、これら3つのクラウドを、用途やワークロードに合わせてシームレスに利用できる環境を提供しようとする取り組みである。

 「Microsoft Azureだけではお客様のニーズに十分対応できないケースもあります。そのため、ビットアイルさんのようなサービスプロバイダーが非常に重要なパートナーとなるのです。System CenterやHyper-Vを活用して、お客様に最適な効率の良いシステムを構築すべく、密に協力していただいています」(野中氏)

マイクロソフトの最新テクノロジーをいち早く提供

 Microsoft AzureやWindows Serverによって、プライベートクラウドやパブリッククラウドのシームレスな使い分けを実現するメリットはどこにあるのだろうか。高倉氏は、最も重要なポイントは「運用」にあると述べる。

 「監視やトラブル対応、BCP/DRといったニーズに対して、広い選択肢を与えることができるところにメリットがあります。そして、ユーザーや私たちのようなプロバイダーに、運用面やコスト面での負担がかからない統合環境を作ることができるテクノロジーであることも大きなメリットです」(高倉氏)

 マイクロソフトにおいても、Windowsからスタートしていた技術革新の流れが、Microsoft Azure/クラウドでの技術革新から得たノウハウをエンドユーザーやサービスプロバイダーに提供するという流れに変わりつつあるという。Microsoft Azureは、クラウドであるがゆえにアップデートのタイミングも早く、よりよいものをより早く提供できるのが利点の1つだ。

 「ビットアイルさんは、マイクロソフトの取り組みに共感していただいており、新しい製品、テクノロジーをなるべく早く使おうと努力してくださっています。例えば、Windows Server 2012 R2をいち早くインフラに取り入れたり、他社に先駆けてMicrosoft Azureとの連携に積極的に取り組んだりしていただいています」(野中氏)

 こうしたビットアイルのスピード感も、ユーザーの考え方が変化していることに起因しているという。

 「以前は時間をかけてITに巨額の投資をするという考え方が主流でしたが、今は利用型であり、素早く、小さく始められるというクラウドのメリットにユーザーの目が向いているのです。そのため、ビットアイルとしても、いち早く最新のテクノロジーを提供できることがベネフィットを生むと考えています」(高倉氏)

 ビットアイルが他社に先駆けて提供するサービスとしては、「ビットアイルデスクトップサービス on Azure」があげられる。これは、Microsoft Azure上でリモートデスクトップサービスを提供するものだ。シンプルにデスクトップのみを提供する「DaaS(Desktop as a Service)プラン」と、ビットアイルのDCやMicrosoft Azure上に置かれたユーザーのシステムと連携する「システム連携プラン」が提供されている。

 DaaSプランは、比較的軽いシステムで構築できるために安価で、エントリーレベルに適したサービスと言える。このサービスで使い勝手を確認したうえで、Active Directoryなどとの本格的な連携に移行することが可能だ。パフォーマンスや用途に課題があれば、WシリーズでVDI(仮想デスクトップ基盤)環境を構築するという選択肢もある。

 「Microsoft Azure上でのリモートデスクトップサービスは、日本初の試みです。VDIは、レスポンスの影響が大きいサービスの1つですが、日本リージョンの開設によってパフォーマンスが格段に向上し、サービスとしてまったく問題のないレベルになったと感じています」(高倉氏)

 ビットアイルでは今後、現在インターネットVPN(仮想プライベートネットワーク)で接続されているWシリーズとMicrosoft Azure間のネットワークを、ダイレクトにつなぐ“プライベート接続”に切り替えたいと考えている。それが、都心にDCを持つビットアイルの付加価値になるからだ。場合によっては、オンプレミスのシステムをビットアイルクラウドやMicrosoft Azureと連携させるなど、より広い意味での柔軟性を提供できるようになると、高倉氏は考えている。

 「目前に迫ったWindows Server 2003のサポート終了は、当社のサービスやMicrosoft Azureの活用を含めて、インフラを見直す考察するよい機会となるでしょう。当社は、購入したサーバーをお預かりすることもできますし、クラウドへの移行の是非についても計画を支援することができます。私たちが提供する多様な選択肢から、最適な方法を見つけていただきたいと思います」(高倉氏)

ハイブリッドクラウドを実現する「ビットアイルクラウド」

企業のサーバのシステム要件は多種多様で複雑です。クラウド一辺倒では解決できない課題も多いのが実情です。独立系データセンター事業者のビットアイルだから、多種多様なシステム要件に応える、ユーザーに合ったハイブリッドクラウド環境が構築できます。

ビットアイルクラウド http://cloud.bit-isle.jp/


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