【Oracle Exadata事例】パナソニック インフォメーションシステムズが推し進める基幹データベース群のDBaaS化ビジネスに即応可能なデータベース調達の実現に向けて(1/2 ページ)

全社IT基盤改革におけるデータベース統合で、パナソニック インフォメーションシステムズがシステム基盤として採用したのが「Oracle Exadata」だ。データベース基盤のコスト最適化とパフォーマンス向上を果たした同社は、ビジネスの動きに即応した迅速なデータベース調達を実現すべく、Oracle ExadataによるDBaaS構築を推進している。[プライベートクラウド/データベース統合][運用管理効率化][Engineered System]

» 2014年09月11日 18時00分 公開
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全社DB基盤のコスト適正化とパフォーマンス向上を目指してOracle Exadataを導入

パナソニック インフォメーションシステムズ サービスビジネス本部IDCサービス事業部 インフラ基盤サービスグループ アプリ基盤担当グループリーダーの片岡光康氏

 パナソニックの社内カンパニーの一つで、照明器具や電設資材、建築建材などの製造/販売を手掛けるエコソリューションズ社(旧パナソニック電工が母体)のグループITを一手に担っているのがパナソニック インフォメーションシステムズ(以下、パナソニックIS)だ。同社は大手製造業のIT組織として機能する一方で、東証一部上場のSIerとしても事業を展開している。そんなパナソニックISが、全社IT基盤改革の一環となるデータベースクラウド(DBaaS:Database as a Service)構築のためのシステム基盤として採用したのが、オラクルのEngineered Systems「Oracle Exadata」である。2014年7月に日本オラクルが開催した「Oracle DBaaS & Big Data Summit」における同社の講演を基に、その取り組みの概要を紹介する。

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Oracle Exadataは、データベース統合によるコスト削減やシステムのパフォーマンス改善にとどまらず、ビジネスの現場で発生するデータのリアルタイム分析やDBaaS(データベースクラウド)など、従来のシステム基盤では成し得なかったさまざまなIT改革/ビジネス改革を可能にします。下記の資料では、実際にそれらの改革を成し遂げた企業の最新事例を紹介しています。併せてご覧ください。

「Oracle Exadata導入事例 2014」(TechTargetジャパン)

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 パナソニックISは、これまで10数年にわたり、基幹IT基盤の統合――すなわちエコソリューションズ社の事業を支えるIT基盤の統合を進めてきた。例えば、2002年から2006年にかけてはストレージとサーバーの統合を行い、2006年から2010年にかけてはネットワーク統合、バックアップ統合を推し進めた。

 「こうしたIT改革の共通ゴールは三つあります。一つは運用の標準化によるコスト/サービス品質の最適化、一つはハードウェアコストの削減、そしてもう一つがITガバナンス(統制)の強化です」と語るのは、講演でスピーカーを務めた片岡光康氏である。パナソニックIS サービスビジネス本部 IDCサービス事業部 インフラ基盤サービスグループでアプリ基盤担当グループリーダーを務める片岡氏は、2011年に同社が始動させたデータベース統合プロジェクトを推進した一人でもある。

 片岡氏によれば、データベース統合プロジェクトでは、目標の一つとして「コスト削減(コストの適正化)」が掲げられた。より詳しくいえば、「運用工数とハードウェア/ソフトウェアコストの増大を抑制することができる基盤の構築」が、プロジェクトの使命として課せられたのだ。またもう一つ、「データベースのパフォーマンス向上」――具体的には「処理量の集中/増大による高負荷に耐え得る高性能データベースの実現」もプロジェクトの大目標とされた。その背景には、次のような事情があった。

 「当社の基幹システム担当は、エコソリューションズ社の事業スピードに即応できるIT基盤を求めていましたし、一方のシステム運用担当は、事あるごとに要求されるパフォーマンスチューニングの負担軽減を強く望んでいました。また、IT基盤運用サイドも、夜間バッチの遅延やシステムレスポンスの悪化に悩まされており、極めて切迫した状態にあったのです」(片岡氏)

 パナソニックISでは、これらの課題を解決するソリューションをデータベース統合に求め、検討の末にOracle Exadataの導入を決定した。そして、8つの基幹システムのデータベースをOracle Exadataに移行し、ハードウェア(データベースサーバー)と運用プロセス、アプリケーション基盤を集約/標準化するという構想を打ち出したのである。

 このプランの実行に当たり、同社がまず行ったのが、新技術であるOracle Exadataを試験的に導入し、活用のためのノウハウを得ることだった。続いて、高負荷のトランザクションシステムでOracle Exadataの有効性を検証する。この中で「パッチ適用時に全システムの停止が必要になる」「オプション機能のフル活用には社内的な技術スキルの向上が求められる」といった運用面の課題がいくつか浮上したものの、処理性能とキャパシティ(データ圧縮性能)については期待通りの結果を得ることができた。そこで、「Oracle Exadataならば、データベース統合の目標は十分に達成できる」と判断し、導入の最終決定を下したと片岡氏は述懐する。

 こうして、パナソニックISは2012年第1四半期に開発環境データベースをOracle Exadataに統合し、2012年夏から8つのシステムの本番環境にOracle Exadataを適用する作業をスタート。翌2013年1月に、その作業を完了させた。

 このデータベース統合では、2台のOracle Exadataが導入され、それぞれ開発機、本番機とした。開発機のOracle Exadata(ハイキャパシティディスクモデル)には8システムの開発環境を支えていた9台のサーバーを、本番機のOracle Exadata(ハイパフォーマンスディスクモデル)には13台の本番サーバーが集約した格好だ。

 また、データベース統合に際しては、IT基盤の運用チームが「データベースノードからのアプリケーションの分離」「メンテナンス(パッチ適用)時のシステム停止」「専任チームによるデータベース運用の1本化」「マシンパワーに頼ったアプリケーション設計の禁止」といった原則を新たに定め、アプリケーションチームの合意を得たという。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年10月15日

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