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» 2015年04月24日 05時00分 公開

ものになるモノ、ならないモノ(63):“子持ちの働く主婦が2年の間に70のアプリを開発して得た収入でMacBook Proを購入した話” (3/3)

[山崎潤一郎,@IT]
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収益はアドネットワークの広告とブログのアフィリエイトから

 Ririさんは量産したアプリに、アドネットワークの広告を挿入することで収益を上げている。同時にアプリ開発に関連した苦労話などを体験談としてブログに掲載しているのだが、そこに設置したアフィリエイト広告からも収益を得ている。私もあるアプリ開発者から聞いたことがあるが、開発中に得たプログラミングに関するティップスをこまめにブログで公開することで、アプリそのものからの収益よりも、アフィリエイト収入の方が多くなる例もあるそうだ。

 実はRiriさん、当初より「iPhoneアプリを作りたかった」という。だが、自宅にあったのがWindowsパソコンだったため、やむなく前述のようにAndroidアプリを開発していた。最初のアプリをリリースして約1年半を経過した時点で、アプリなどの収益からMacBook Proを購入。念願のiPhoneアプリにも進出した。その際に有利だったのは、「開発に利用していたMonacaがマルチプラットフォーム対応だったので既存のアプリをiPhone向けに簡単に移植することができた」点だ。

 冒頭で、1日のうちでアプリ開発にかける時間は、約1〜2時間と述べたが、最後にRiriさんの平均的な1日のタイムスケジュールをご紹介してこのコラムを結ぶとしよう。Ririさんが決して仕事や家庭を犠牲にしていないことが分かる。

1日のうちでアプリ開発にかける時間は、就寝前の約1〜2時間。休日は家族と過ごすので開発には時間を割かない

 朝は、だいたい6時頃に起床し家事をこなしつつ、家を出るのが7時30分。一人息子を保育園に預け、みなとみらいにある会社に出勤する。昼間は普通に業務をこなし、保育園から息子を引き取り帰宅するのがだいたい6時頃。そして息子が寝る9時までは、家事や雑事をこなし、午前0時に就寝するまでの約3時間のうち、1〜2時間をアプリ開発やブログの執筆にあてている。

 決して無理をせず、淡々とアプリを開発したその収益でMacBook Proの購入に至ったRiriさん。決して派手な成功事例とはいえないが、このようなプチ成功を勝ち取っているアプリ開発者もいるということを知っておいてほしい。

「ものになるモノ、ならないモノ」バックナンバー

著者紹介

山崎潤一郎

音楽制作業に従事しインディレーベルを主宰する傍ら、IT系のライターもこなす。大手出版社とのコラボ作品で街歩き用iPhoneアプリ「東京今昔散歩」「スカイツリー今昔散歩」のプロデューサー。また、ヴィンテージ鍵盤楽器アプリ「Super Manetron」「Pocket Organ C3B3」の開発者でもある。音楽趣味はプログレ。近著に、「コストをかけずにお客さまがドンドン集まる!LINE@でお店をPRする方法」(KADOKAWA中経出版刊)がある。TwitterID: yamasaki9999


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