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» 2015年07月02日 05時00分 公開

Go AbekawaのGo Global!〜TechTarget編(前):マネジャーは教師でもあり生徒でもある (2/2)

[取材・文 阿部川久広(Go Abekawa)/構成 鈴木麻紀,@IT]
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大切なのは、目的を理解し、考え、実行すること

阿部川 読者代表として質問させてください。TechTargetの話は理想的ですが、多くの企業が同じとは限りません。スキルのあるエンジニアが社内でチャンスをつかむには、どのようにすればよいのでしょうか?

パンカー氏 業種を問わず言えることは「現在のビジネスにどれだけ付加価値を提供できるかを意識すること」だと思います。私もそうしてきました。

 タスクを遂行しなければならないとき、具体的な結果を出さなければならないとき、「その成果が、その後の仕事やプロジェクトにどのように関わり、発展していくか。それをしっかり認識して仕事をすること」が大切です。

 仕事の生産性や効率性を上げる、利益を上げる、製品の市場導入の期間を早める、など、IT技術は企業の要望を可能にするために存在しています。エンジニアであれ、デベロッパーであれ、マネジメントであれ、どうテクノロジを活用すれば、自分の仕事が企業に価値を提供できるかを常に考える。それができれば、必ず心ある人があなたの仕事を注視するようになるでしょうし、キャリアもおのずと高まります。企業へのさらなる貢献も可能になるでしょう。

阿部川 「ビジネスバリューを自分の力で定義する」とも言い換えられますね。

パンカー氏 どのようなビジネスもその核となる目的があると思います。エンジニアの役割は、その目的を理解し、目的を達するためにどのような役割を担えるかを考え、実行することだと思います。

マネジャーは教師であり、生徒でもある

阿部川 現在6人の若いスタッフとシンガポールで仕事をしていらっしゃいますが、彼らと接するときに気を付けていることはありますか?

パンカー氏 これまで私のキャリアの中で培った知恵や知識は、極力シェアするように心掛けています。でも実のところは、私がむしろ彼らから学んでいるのです。

 彼らは私より20〜30年も若く、生まれたときからインターネットが存在し、ソーシャルメディアで普通にやりとりをする世代です。私が経験したことのない環境でずっと育ってきた彼らが、現在の市場を作っているわけです。

 私たちシニアは教えるだけではなく、彼らから学ぶべきことがたくさんあります。会社では毎日、彼ら新しいジェネレーションの連中がどんな会話をして、どんなものに興味を示すのか、どうやってコミュニケーションをとっているのかなどに注意を払っています。恐らくそれが私の毎日の仕事にも影響を与えていると思います。マネジャーはすべからく、教師でもあり、生徒でもあるのですから。

阿部川 人生は終わりのない学びの場ですから、若い世代から多くを学ぶことは、ビジネスでも重要なわけですね。

パンカー氏 そうです。われわれはチャレンジし続けるべきだし、学び続けるべきです。毎日毎日、新しいテクノロジプラットフォームは市場に登場していますし、情報を手に入れ、提供する方法も毎日のように進化しています。メディアに関わる者は、常にそれと歩調を合わせる必要があります。顧客の要望を確実にフォローする必要もあります。また、どうすれば顧客が一番満足を得られるのかをしっかり調査する必要もあります。

 テクノロジは日々進化し続けています。ですから学び続けなければなりませんし、革新的であり続けなければなりません。



 テレビリポーターからWebメディアの編集者へとキャリアチェンジしたご自身の経歴を踏まえて、パンカー氏が考えるキャリアの築き方とは。そして、人は何歳までチャレンジできるのか。インタビュー後編は明日(7月3日)に掲載します。お楽しみに。

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