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» 2015年07月14日 05時00分 公開

仕事が「つまんない」ままでいいの?(7):このままでいいの?――つまらない仕事を「楽しい」に変える4ステップ (2/3)

[竹内義晴(特定非営利活動法人しごとのみらい),@IT]

同じ環境なのに、仕事の楽しさに違いが生まれる理由

 なぜ、このような感じ方の違いが生まれるのでしょうか。それは、「環境や仕事の問題」というよりも、それぞれの人の仕事に対する「捉え方や感じ方の違い」です。なぜなら、仕事がつまらないと感じている人も、楽しいと感じている人も、同じ環境で働いているのですから。

 もちろん、業務担当や関わっている人たちの多少の違いはあるでしょう。「その違いが大きいんだ」という意見もあるかもしれません。けれども、「職場環境が悪い」「仕事が悪い」「上司が悪い」と、誰かや何かのせいにしても、なかなか変わらないのもまた事実。

 もし、「捉え方や感じ方の違い」で仕事が楽しくなる可能性があるのなら、試してみたいと思いませんか?

仕事が「楽しい!」と感じられるようになったKさん

 つまらなかった仕事を、意識を変えることで「楽しい!」と感じられるようになった、あるエンジニアの話を紹介しましょう。

 IT業界でカスタマーエンジニアの仕事をしているKさんは、顧客からの相談対応を担当しています。対応方法はマニュアル化されていて、いつも同じやりとりの繰り返し。そんな日々にKさんはつまらなさを感じ、仕事のやりがいを見いだせずにいました。

 ある日、顧客からの相談対応をしていたときのことです。それは突発的な内容で、マニュアル外の対応をする必要がありました。当然、顧客が困っていることを解決するためには何が必要かを考え、行動しなければなりません。その仕事は大変ではありましたが、そこに楽しさを感じている自分に、Kさんは気が付いたそうです。

 そこでKさんは、仕事に限らず、今までの経験の中で「楽しい!」と感じたことを思い出し、その共通点は何かを考えてみました。すると、決められたことを手順通りにやることは好きじゃないけれども、決められていないことを「自分の頭で考える」ときに、楽しさを感じることに気が付いたそうです。

 それからKさんは、仕事の中で「自分の頭で考える仕事はないか」を探し始めました。すると、「業務の流れが曖昧なマニュアル」や「もっと改善できる仕事の流れ」などがあることに気付きました。それらをよりよくできないかを考え、自分の意思で改善を始めたKさんは、少しずつ仕事の楽しさを感じられるようになったそうです。

 Kさんはこう言っています。

 「単純作業が好きな人もいると思いますが、私は苦手。それよりも、自分で考えることが好きです。そういう資質なので、マニュアル通りにこなす単純作業よりも、小さなことでも自分で考える仕事の方が楽しいのだと思います。

 自分が苦手なことを、意思の力で努力し、乗り越えようとするのは疲れます。それよりも、自然に『楽しい』と感じられる仕事をしたいのです。自分の頭で考え、手を動かし、効果を感じて……こういうサイクルが私の仕事の幸福感に直結しています。現在の職場は職業人生最高の職場です」

 以前は仕事のやりがいを見いだせずにいたのですから、本当に不思議です。

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