日常業務の中で自然にアナリティクスを実践。Analytics 3.0時代を加速するオラクルのビッグデータアナリティクスソリューションデータ分析を現場の武器にするための道具立てとは?(2/4 ページ)

» 2015年07月31日 07時00分 公開
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ビッグデータ活用の課題を解消し、“現場への浸透”を指向するオラクルのビッグデータアナリティクスソリューション

 ビッグデータのビジネス活用を巡っては、これまでさまざまな課題が指摘されてきた。例えば、次のようなものだ。

  • データサイエンティストの不足
  • いかにして日常業務に分析業務を組み込むか
  • 多様かつ大量、高頻度で発生するデータの新たな活用
  • 新しい分析ニーズへの対応
  • 分析プロセスの高速化による、データからの価値創出の迅速化

 大橋氏によれば、これらの課題を包括的に解決するのが、オラクルの「ビッグデータアナリティクスソリューション」であるという。同ソリューションの特色は、次に示すようにデータ活用の用途/目的に応じてさまざまなソフトウエアを提供している点だ。

  • Oracle Advanced Analytics 日常業務の中で発生するデータを活用した予測分析を支援する
  • Oracle R Advanced Analytics for Hadoop R言語によるHadoop上のデータの高速分析を可能にする
  • Oracle Spatial and Graph 位置情報と多様なデータを組み合わせて、人/モノ/場所の関係性を可視化する
  • Oracle Big Data SQL Hadoopやデータベース上の全てのデータのSQLクエリによる操作を可能にする
  • Oracle Big Data Discovery ビッグデータに対するビジュアルかつスピーディなデータ探索と加工を支援する
日本オラクル データベース事業統括 製品戦略統括本部 プロダクトマーケティング本部 Cloud & Big Data推進部 アソシエイトセールスコンサルタントの犬塚智氏

 「これらのソフトウエアを適材適所で組み合わせ、活用していくことにより、日常業務やビジネスプロセスにアナリティクスを組み込み、コトラルのケースのような処方的アナリティクス、つまりAnalytics 3.0を実践できるのです」と日本オラクルでビッグデータアナリティクスソリューションのセールスコンサルタントを務める犬塚智氏(データベース事業統括 製品戦略統括本部 プロダクトマーケティング本部 Cloud & Big Data推進部 アソシエイトセールスコンサルタント)は説く。

 犬塚氏が、処方的アナリティクスのもう一つの好例として挙げるのは、ある国の都市警察のケースだ。

 この都市警察では、犯罪発生の事前予測や状況に応じて警察官の配置を最適化するための処方的アナリティクスで、オラクルのビッグデータアナリティクスソリューションの活用に取り組んでいる。

 この事例のユニークな点は、業務アプリケーションの中に犯罪予測モデルを組み込み、現場の配備担当官や警察官が状況に応じて、何をすべきかをリアルタイムに判断できるようにしていることだ。

 「重要なポイントは、予測モデルを少数のデータ分析官が独占するのではなく、現場の配備担当官や警察官も予測モデルを意識することなく業務で利用し、効率化に役立てていることです。もちろん、予測分析が常に100%的中するわけではありませんが、外れた際にも、それをシステムにフィードバックし、予測モデルの継続的な改善に役立てているのです」(犬塚氏)

 オラクルのビッグデータアナリティクスソリューションでは、こうした予測分析のテクノロジとしてオープンソースのデータ分析向けプログラム言語であるRを活用している。R言語は今日、世界中で広く利用されており、同言語を利用した各種の予測分析パッケージがオープンソースコミュニティなどによって多数開発されている。パッケージの数は、既に6000を超えるという。R言語では、オープンソースの予測分析プラットフォームである「H2O」などの機械学習やディープラーニング向けのパッケージも豊富に提供されており、それらを活用することで、パッケージを一から開発することなく、最新技術を使った高度な予測分析が行えるのだ。

 また、オラクルのビッグデータアナリティクスソリューションでは、単にR言語が使えるだけでなく、Oracle Databaseの中で分析モデルを作り、PL/SQLに組み込むことも可能となっている。これにより、データのセキュリティ/ガバナンスの確保が容易になる他、OLTPを通じて流入する鮮度の高いデータのリアルタイム分析や、データベースマシン「Oracle Exadata」による超高速処理が実現されることになる。

 「アナリティクスの活用によって生産性や収益の向上を目指すのなら、現場の業務プロセスにアナリティクスを自然な形で組み込む必要がありますし、高信頼/セキュアなデータ利用やリアルタイムデータの分析も推し進めていかなければなりません。

 それらを推進する際のキーポイントとなるのが“OLTPとアナリティクスの連動”です。つまり、実際に日々ビジネストランザクションが起きているところに予測モデルをうまく適用させていくことが肝心なのです。この課題を解決するために必要なテクノロジを網羅的に提供している点も、オラクルのビッグデータアナリティクスソリューションの大きな特徴だと言えます」(犬塚氏)

 オラクルのソリューションによって業務アプリケーションにアナリティクスを組み込んだ好例として、「Oracle Fusion Application」のCRMアプリケーションの一つ「Oracle Sales Prospector」が挙げられる。これは全顧客のさまざまな購買パターンデータを基に、ある顧客がこれから購入する可能性の高い商品を担当営業が利用するCRM画面に表示し、併せてその顧客と近似性の高い顧客の受注成功パターンをアドバイスするアプリケーションだ。これにより、営業担当は自身の肌感覚だけを頼りにした営業活動から脱却し、過去のデータを活用した定量的な分析に基づき、確度が高く効率的な営業活動が行えるのである。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年8月30日

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