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対象OS:Windows 7/Windows 8/Windows 8.1/Windows 10/Windows Server 2008 R2/Windows Server 2012/Windows Server 2012 R2/Windows Server 2016
Windows OS環境で更新プログラムを適用する方法として、筆頭に挙げられるのはWindows Updateだろう。これは全てのWindows OSに標準で装備されていて、自動的に更新プログラムを適用できる便利なツールだ。Windows 10では、ほぼ強制的にWindows Updateによる更新プログラムの適用が行われる仕様となっている。
しかしWindows Updateでは、適用することなく更新プログラムだけを入手することはできない。例えば動作検証のために手動で更新プログラムを適用したい、あるいはインターネット接続が制限された環境で更新プログラムを展開したい、といった場合、更新プログラムを単体で入手できることが望ましい。
また、Windows OSを新規インストールした場合やしばらく使っていなかったPCに更新プログラムを適用するような場合も、Windows Updateでは時間がかかってしまうため、事前に更新プログラムをダウンロードして手動適用するとよい(「Tech TIPS:終わらないWindows Updateの問題を解決する(2016年9月版)」参照のこと)。
さらに、以前に猛威を振るった「WannaCry」などのように、Windows OSの脆弱(ぜいじゃく)性を悪用するようなウイルスが流行したような場合、それを解消するための更新プログラムをまとめてダウンロードできると作業がはかどるだろう(WannaCryについては、「セキュリティパッチ適用詳説:今すぐできるWannaCry対策」参照のこと)。
これに対してMicrosoftは、「ダウンロードセンター」と「Microsoft Updateカタログ」の2つの方法で更新プログラムのダウンロードサービスを提供している。
ところが、Windows 10向け更新プログラムやWindows 7 SP1のロールアップ更新プログラムはダウンロードセンターでは配布されなくなってしまった(Tech TIPS「Windows 7 SP1向けパッチの集大成『KB3125574ロールアップ』をインストールする」参照)。全プラットフォームで利用できるのは、Microsoft Updateカタログに限られる。このカタログはWindows OSに限らず、Officeやサーバソフトウェア、さらにはデバイスドライバにも対応している。
これまでMicrosoft Updateカタログから更新プログラムをダウンロードするには、Internet Explorer(IE)でページを開くしかなかった。しかしいつの間にか仕様が変更され、IEに専用のActiveXコントロール(IE用アドオン)をインストールする必要がなくなり、IE以外のWebブラウザでも更新プログラムの検索やダウンロードが可能になっている。
本TIPSでは、Microsoft Updateカタログの利用方法をまとめておく。
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