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» 2015年09月15日 05時00分 公開

Yuta 何しにベトナムへ?〜エンジニア海外奮闘記(3):ベトナム人は社員旅行が好き〜対話やホワイトボードやピザを駆使してベトナム人社員をマネジメントする (4/4)

[渡辺友太(インタレストマーケティング),@IT]
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さまざまな行事を行い、モチベーションを上げる

 従業員は会社に何を求めているのでしょうか。わが社は、良い雰囲気、良い仕事仲間、仕事のやりがいを提供し、会社が「毎日行きたい」と思える場所であるよう努めています。

 私の感覚では、ベトナム人が職場を選ぶ際は、給与やスキルアップなどのファクターが最優先ではありません。もちろん待遇面を重視する人もいますが、ジョブホッピングが盛んなベトナムでは、待遇を武器にして持続的な組織を作っていくのは難しいでしょう。

 それよりも、会社への帰属意識(家族的な雰囲気)や同僚との相性などの方が、モチベーションに大きく影響します。さまざまなハードルを乗り越えて会社を成長させ、生産性を上げるためには、モチベーションの維持が大切です。

 ベトナムの会社では、モチベーションアップのためにさまざまな業務外行事が行われます。例えば「社員旅行」は、年に一度行うのが一般的です。わが社では、会社主催で下記のような行事を定期的に行っています。

わが社で行っている業務外行事

  • 毎週金曜夜のピザパーティー
  • 週に一度の英会話タイム
  • 週に何度かはみんなでランチ
  • 月に一度の誕生日会
  • 終業後や週末の鍋パーティーやBBQ
  • 年に1度の社員旅行

 週に一度はみんなでランチをとる(弁当代会社負担)、ピザが安い金曜日の終業後にカジュアルなパーティーを開催するなど、いろいろな仕掛けが可能です。

 初めから大それたものを行う必要はありません。アイデアはベトナム人メンバーから、どんどん上がってきます。いつ、どこで、何をするかといった計画にメンバーを巻き込んだり任せたりすれば、良いコミュニケーションの場となります。

 また、英語だけで会話する時間を設けたり、英会話講師を招いた勉強会を開催したりなどのトレーニングを兼ねた活動の実施も効果的です。

 チーム立ち上げ初期は業務を回すことにばかり意識が向き、人間関係構築のためのアクションが減りがちです。信頼関係の構築こそがメンバーのやる気と前向きさ(業務理解への積極性)を生み出します。

 マネジメント観点での面談もしかりですが、チームビルディング、チーム運営の仕組みを作るに当たってはコミュニケーション量が減らないように、時間的な投資を忘れないよう注意しましょう。

金曜日はピザの日!

TIPS:日本人社員は見られている

 外国支社で働く日本人社員の仕事ぶりや日常の発言、態度は、現地のメンバーから注目されています。

 支社のルール(各種申請や報告事項など)は、日本人社員も厳守しているでしょうか? 一部必要ないものや現地メンバーと日本人社員で違うルールとなっているもがあったら、きちんと説明していますか?

 この辺りの納得感がないと、「なぜ日本人だけOKなのか?」と不満がたまったり、「日本人がやっているから自分たちもOKだろう」とルールが軽視されたりするようになります。ベトナム人の場合は、先に述べたように不安や不満はなかなか口にしないので、日本人社員自らが気を付けなければいけません。

メンバー全員でチームを作る

 今回は、ベトナム人メンバーとのコミュニケーションの取り方や、マネジメントのポイントをお話ししました。

 全てを自分で考えて実行するよりも、全員の力を一つにしようと考えて初期チームの始動に臨んだところ、メンバー全員が自ら考え、提案、実行してくれるようになり、私は大きな力をもらいました。最初にも書きましたが、マネジメントの基本は万国共通です。わが社の事例が、皆さんの組織の参考になれば幸いです。

 次回もお楽しみに!

筆者プロフィール

渡辺友太

株式会社インタレストマーケティング 執行役員
Interest Marketing Vietnam 代表 渡辺友太

2012年、早稲田大学大学院基幹理工学研究科卒。日本マイクロソフトに入社しクライアント系技術担当のエバンジェリストを務める。クロスプラットフォーム開発の他、スタートアップ支援などに取り組んだ後、2015年4月より現職。現在は、日本国内の新規事業および海外支社立ち上げを担当。

ブログ:Yuta Watanabe's Blog


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