Visual Studio Code 0.8.0の新機能特集:Visual Studio Code早分かりガイド(3/3 ページ)

» 2015年09月18日 05時00分 公開
[かわさきしんじInsider.NET編集部]
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直前のコミットの取り消し

 VS Codeでは、Gitを利用してソースコード管理を行えるが、0.8.0では直前のコミットを取り消せるようになった。取り消すには、[GIT]ビューにある[…]ボタンをクリックして、コンテキストメニューから[Undo Last Commit]を選択する。

直前のコミットの取り消し 直前のコミットの取り消し

echoCommandプロパティ

 最後に前回紹介したタスクの構成でechoCommandプロパティが使用できるようになったので、これについて触れておこう。これは実行されたコマンドをタスクの出力画面にエコーするかどうかを指定する。グローバルな構成にも、タスクごとの構成にも記述可能だ。

 ここでは前回のechoコマンドを使用したタスクを例にする。この構成ファイルはおおよそ次のようなものだった。

{
  "version": "0.1.0",
  "command": "echo",
  "isShellCommand": true,
  "showOutput": "always",
  "suppressTaskName": true,
  "args": ["Hello"],
  "tasks": [
    {
      "taskName": "World",
      "args": [
        "world"
      ],
      "problemMatcher": "$tsc"
    },
    {
      "isBuildCommand": true,
      "taskName": "Goodbye",
      "args": [
        "goodbye"
      ],
      "problemMatcher": "$tsc"
    }
  ]
}


前回作成した構成ファイル(tasks.jsonファイル)

 この状態でタスク「World」を実行すると次のようになる。

タスクの実行画面 タスクの実行画面
echoコマンドの出力結果のみが表示されている(枠線内)。

 これは前回も見た通りだ。そこでtasks.jsonファイルの先頭に以下の行を追加してみよう。

{
  "echoCommand": true,
  "version": "0.1.0",
  …… 省略 ……
}


echoCommandプロパティの値をtrueにする

 この状態で同じくタスク「World」を実行すると、次のような画面になる。

echoCommandプロパティの値をtrueにした場合のタスクの実行結果 echoCommandプロパティの値をtrueにした場合のタスクの実行結果
「running command>」に続けて、実行されるコマンドがエコーバックされている(枠線内)。

 「running command>」に続けて実行されるコマンドがエコー表示されるのが分かる。なお、最後の「>」というプロンプトはVS Codeを実行する環境によって異なる。

 タスクが思った通りに実行できていないといった場合に、どんなコマンドラインが実行されているかを確認するのに便利に使えるだろう。


 というわけで、今回はVS Code 0.8.0の新機能について駆け足で見てきた。プラグイン機能やASP.NET 5アプリのデバッグ機能が早期に追加されることを期待したい。そのころにはVS Codeのバージョンも1.0.0に近づくのではないだろうか。

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