IBMがCleversafeを買収へ、オブジェクトストレージがポートフォリオに加わるエンタープライズで使えるオブジェクトストレージを確保?

米IBMがCleversafeの買収を発表。セキュアなオブジェクトストレージ技術を自社ストレージポートフォリオに加える。

» 2015年10月16日 19時25分 公開
[原田美穂@IT]

 米IBMは2015年10月5日(現地時間)、オブジェクトストレージソフトウエアとそのアプライアンスを開発・提供するCleversafeの買収を発表した。買収完了後は、IBMクラウド事業部門に統合される。

 Cleversafeは「Dispersed Storage Network(dsNet)」ソリューションを持つ。dsNetは、格納データを分散保持するオブジェクトストレージの一種だ。データ格納時にデータを暗号化した上で、データをスライスし、それぞれにイレイジャーコード(消失訂正符号)を付与して分散格納する。一定の割合でデータスライスが消失しても復元できるアルゴリズムを採用しているため、ストレージハードウエアの信頼性に対しては多くのコストを掛ける必要がないとされている。

 IBMが提供するIaaS(Infrastructure as a Service)である「SoftLayer」では、現在、オープンソースのIaaS基盤ソフトウエア「OpenStack」のストレージコンポーネント「Swift」をベースとしたオブジェクトストレージサービスを展開しているが、今後はdsNetの技術を統合して機能強化を図ると見られる。

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