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» 2015年11月02日 10時00分 公開

30周年を迎えるオラクルと富士通の共同開発が生み出すSPARC/Solarisは、これからのIT環境に何を提供していくのか(4/4 ページ)

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ビッグデータやIoTの本格普及期に必要な「拡張性と高速性」「セキュリティ対策」

増田 OpenStackやコンテナー仮想化の外にも、ビッグデータやIoTなど、よりビジネスに直結することが分かりやすい新技術も注目を集めています。SPARC/Solarisはどのような点で有効性を発揮するのでしょうか。

山本 ビッグデータやIoTが注目されるようになり、企業が持つデータを連携させて活用することが求められています。そのためには、やはりSPARCプロセッサーとSolarisのように統合され、最適化された高信頼・高性能でスケーラブルな環境が必要であると認識されつつあるようです。

64TBものメモリを有効に活用できる「拡張性」と「高速性」

山本 スケーラビリティ一つとっても、Solarisほど本気で取り組んできたOSはありません。というのも、現在のITインフラではメモリやキャッシュの大容量化が顕著ですが、これを使い切る能力があるOSはSolarisしかないからです。例えば、1024コアと大容量メモリを1つのOSでフル活用できるのは、Solaris以外にはありません。

野田氏 確かに大容量メモリを使い切れるのはSolarisの特長的な機能の一つですね。水平・垂直の両面でのスケーラビリティに優れ、特に垂直では64TBといった大量のメモリを有効に活用することができます。事実、建機レンタル大手の株式会社カナモトさまの場合は、SPARCとSolarisの組み合わせによって、メモリ上でほとんどのデータベース処理が行えるようになりました。結果として、CPUコアを増やすことなくデータベースの性能を10倍に引き上げることに成功しておられます。

山本 また、Solarisは大量のスレッドを高度な管理の下で安全に実行できるようになっています。過去、「それだけの高度な機能は、よほど大規模なシステムでなければ必要ない」と言われてきました。しかし、IoTのように大量のデータを瞬時に処理し、ビッグデータを高度な計算処理で分析し、活用することが求められている現在では、こうした機能が多くのITシステムで必要とされつつあります。

社会インフラを守るために欠かせない高度な「セキュリティ」

山本 IoTの観点で見ると、IT技術は企業インフラだけではなく、社会インフラ全体で広く用いられるようになっています。日本に関して言えば、2020年にオリンピックが開催されることもあり、社会インフラでもあるIT基盤へのサイバーテロ攻撃リスクが増すのではないかと言われています。また昨今では、攻撃手法が高度になり、事実上、未然防止が困難な状況となってきていることも見逃せません。一方でセキュリティにおいても、SPARCとSolarisの組み合わせが有効であると感じています。

増田 Solarisのセキュリティはそんなに他よりも優れているのですか?

山本 サンは、10年以上前に「Trusted Solaris」という特別なセキュリティ機能を搭載したSolarisを開発していました。これは、メインストリームとは異なる非常に高いセキュリティレベルを求める軍事機関や諜報機関に向けて専用に開発されたOSです。サンとオラクルが別会社だったころ、オラクルにはTrusted Oracleがあり、Trusted SolarisとTrusted OracleをSPARCで動かすために、富士通さま、サン、オラクルの三社は協業してきました。現在は、軍事機関や諜報機関向けのセキュリティ機能が一般の企業でも求められるようになってきているため、Trusted Solarisの機能は標準でSolarisに搭載されています。

 Trusted Solarisから実装されている機能の一つに「Labeled Security」があります。OS内のオブジェクト、例えば、ファイルやアプリケーション、ドライバー、ネットワークを通るパケットなどに個別にラベルを付けることができ、各ユーザーやプロセスが、どのラベルのオブジェクトにアクセスが可能かを設定できます。仮にネットワーク経由で攻撃された場合でもハードウエアに近いレイヤーで脅威を除外できます。

野田氏 高いセキュリティ機能を標準で提供できることは、お客さまの重要なIT資産を守るためにも喜ばしいことであると考えています。

増田 最後に、これからのオラクルとのパートナーシップについて聞かせてください。

山本 富士通さまとの協業がなければ、これほど高品質なOSを作り上げることはできなかったと考えています。クラウドやビッグデータ、IoTの時代にはハードウエアとソフトウエアの融合がさらに重要になっていくので、開発からサポートまで全ての面で富士通さまとの協業を深める必要があります。それによって、もっともっとSolarisの世界が広がっていければと考えています。

野田氏 これからも変わらず、共に技術力を高めていきたいと考えています。

 お客さまのニーズや期待に応えていくことが、われわれ富士通の最も重要な使命です。それには、SPARCとSolarisが適していると考えていますし、これまでと同じように、今後も安定したパートナーシップでサポートしていきますので、お客さまにはこれからも安心してSolarisをお使いいただきたいと思っています。

増田 ありがとうございました!


取材を終えて

今回は富士通の野田さまに、今までの30年とこれからのことをじっくりうかがえました。ITインフラが複雑で高度になればなるほど、安心して使えることは重要ですね。昔からシビアなチェックや要望をクリアし続けてきたSPARC/Solarisでなければできないことが、もっと求められる時代になってきたのだなと思いました。

 野田さまが話されていた「お客さまの重要なシステムを受け持つ責任」という言葉は私もしっかりとかみしめようと思います。

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提供:日本オラクル株式会社、富士通株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年12月15日

ナビゲータ紹介

日本オラクル入社2年目の増田 佑菜(ますだ ゆうな)です。クラウド・システムの営業部で日々業界のことや技術のことを勉強中です。最近では、お客さまのもとにうかがってお話を聞くなかでSPARC/Solarisの面白さを発見することもしばしば。このコーナーでは、私がお客さまにうかがったSPARC/Solarisの“新発見”を記事で紹介していきます。「SPARC/Solarisの魅力」をたっぷりでお届けします!

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