OpenStack共同検証ラボが設立中立組織から運用のノウハウを発信

日本仮想化技術はブロードバンドタワーと共同で「OpenStack共同検証ラボ」を設立する。SDNの活用やクラウド基盤のDevOps的管理などに必要な知見の蓄積を目指す。

» 2016年02月29日 15時12分 公開
[@IT]

 日本仮想化技術は2016年2月29日、ブロードバンドタワーと共同で「OpenStack共同検証ラボ」を設立すると発表した。OpenStackを利用したクラウド基盤について構築技術を検証するのに加え、SDN(Software-Defined Networking)の活用や、クラウド基盤のDevOps的管理・運用をするのに必要な知見の蓄積を目指す。

 日本仮想化技術によると、OpenStackを利用したクラウド基盤の「構築」に関する情報は日本語でも一定のドキュメントが整ってきているが、「運用」に関する検証情報はいまだに少ない状況だという。その要因の一つとして、運用のノウハウは、特定の組織のITインフラ基盤そのものに関わる情報であることから、情報開示が難しいケースが少なくないことが挙げられる。

日本仮想化技術ではこれまでも構築ドキュメントを公開していた

 そこで、両社は中立的な立場で検証情報を公開する目的で「OpenStack共同検証ラボ」設立に至ったとしている。

 当初は日本仮想化技術とブロードバンドタワーの2社で活動を始めるが、今後このプロジェクトに賛同する企業を募り、プロジェクトの拡大を図る。既にNECネッツエスアイは、OpenStackインテグレーターとして参画することを表明している。

 日本仮想化技術は、クラウド技術に関する調査研究や、オープンソースのクラウド技術である「OpenStack」の導入支援やコンサルティングを手掛ける。一方のブロードバンドタワーは、ハウジングサービスやインターネット接続サービス、クラウドサービスを提供している。

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