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» 2016年04月11日 05時00分 公開

ヤァ! ヤァ! ヤァ! 新入社員がやって来る――新人が言われてうれしい言葉、戸惑う言葉田中淳子の“言葉のチカラ”(29)(2/3 ページ)

[田中淳子,@IT]

誰かの役にたったと実感したい

 「うれしかったこと」は、上司や先輩から声を掛けてもらった場面ばかりではない。

【6】設計書に自分の名前も書いてあった

【7】自分が作った資料がプロジェクトメンバー全体に公開されたり、実際に使ってもらったりしていることを知った

【8】自分が作った「メニュー画面」が実際に動いているのを目の当たりにしたこと

 「6」や「7」は、成果がきちんと認められた、自分の仕事が誰かの役に立った、と感じられた場面だ。

 「8」の若者は、自分が作ったメニュー画面をユーザーが業務で活用しているのを見て、「ああ、自分がやったことは、こういうふうに世の中とつながっているのか」と初めて実感できたと話してくれた。

 新入社員に割り当てられる仕事は、何につながるのか分かりにくい。全体像が説明されなかったり、説明されても、仕事に就いたばかりだと理解しづらかったりするからだ。だからこそ、自分の目で自分の仕事の成果を見て、やっと「仕事をした!」と思えたのだろう。

一人前に扱ってほしい

 「うれしかったこと」には、こんな意見もあった。

【9】お客さまとの会議中に、「○○さんはどう思いますか?」と意見を求められた

【10】「次の会議は、○○さんも出てくれますよね」と言われた

 「9」の若者は、「びっくりしたけれど、とてもうれしかった」と話してくれた。末席に座っていたのに、ちゃんとお客さまから一人前扱いしてもらったことは、身の引き締まる思いだったはずだ。

良い先輩と出会いたい

 新入社員を受け入れる側は、どう振る舞えばよいのだろうか。

 久しぶりに新入社員を採用した、久しぶりに新入社員が配属される、といったケースでは、上司も先輩社員も皆、「どう接したらいいのだろう?」と「わくわく」「どきどき」「そわそわ」しているに違いない。

 次の若者の「うれしかったこと」は、そういう「そわそわ」や「どきどき」を軽減してくれる。年齢の差をあまり気にせず、堂々としていればよいのだと分かるからだ。

【11】幅広い年代の人と仕事をして、考え方の勉強になった

 先輩については、こういうことも「うれしかった」らしい。

【12】目標とする先輩を見つけた

【13】「こんな人になれたらいいな」と思う人がOJT担当者だった

 新入社員は、先輩の一挙手一投足をよく見ているものだ。見られる側は緊張するだろうが、目標にしてもらえたら自分の励みにもなるはずだ。

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