「Oracle Database Cloud Service」は今、何ができるのか 2016年、何ができるようになるのか開発/検証用途の無償版も登場予定(3/3 ページ)

» 2016年04月25日 07時00分 公開
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バックアップ/DRサイト、開発/検証、本番まで、さまざまなユースケースに対応

 このように、オンプレミスと同様の豊富なサービスメニューにより、さまざまな用途に利用できるOracle Database Cloud Serviceだが、スペンドリーニ氏は主なユースケースとして次の8つを挙げる。

  • データベースバックアップ
  • 災害対策などのDRサイト
  • ビジネスクリティカルなワークロード
  • Webアプリケーション開発/運用
  • データベースアプリケーションのテスト
  • データベースのアップグレードテスト
  • 分析サンドボックス
  • 本番ワークロード用データベース

 バックアップやDRといった用途に関しては、Oracle Database専用のクラウド型バックアップサービスとして「Oracle Database Backup Service」が用意されている。簡単に使えて低コストでリモートバックアップが行える同サービスにより、クラウドを活用するメリットがさらに高まるとスペンドリーニ氏は説明する。

 「オンプレミスで稼働しているデータベースをOracle Data GuardやActive Data Guardを使って、Oracle Database Cloud Serviceにレプリケーションするという仕組みを作り、バックアップや災害対策などを低コストで実現できます。将来的には構成作業も自動化し、より使いやすくする予定です」(スペンドリーニ氏)

Oracle Database Backup Cloud Service:シンプルかつ低コストで遠隔地バックアップを実現

 「Oracle Database Exadata Cloud Service」は、Oracle RAC、Oracle Database In-Memory、Oracle Data Guard/Active Data Guard、HA構成、Oracle Maximum Availability Architecture(MAA)などに対応しており、オラクル製品で構成されたあらゆる規模/構成のシステムを稼働させるキャパシティーを備えている。その高いスケーラビリティを生かした本番環境での利用をはじめ、大規模プロジェクトの開発/テスト環境、データウェアハウス基盤、検証環境など、幅広い用途に利用できる。

Oracle Database Exadata Cloud Service:ユースケース

 開発基盤としては、Java SEやJava EE、Oracle APEXをはじめ、Webアプリケーション開発で広く使われているさまざまな開発技術をサポートする。

 「Oracle Database Cloud Serviceでは、オンプレミスと同様の開発技術やツールを使えるため、アプリケーション開発に関する投資や工数についても、他のクラウドサービスと比べて大きく削減できます。なかでもOracle APEXとOracle Database Cloud Free Serviceを組み合わせれば、無償でスピーディにWebアプリケーションを作ることができます。ぜひ一度お試しください」(スペンドリーニ氏)

Oracle APEXを利用した迅速なWebアプリケーション開発

 Oracle Database Cloud Serviceは、Oracle Databaseをアップグレードする際のテスト環境としても極めて有効だ。例えば、Oracle Database 12cのアップグレードテストを行う場合を考えてみよう。Oracle Database 12cでは、コンテナデータベース(CDB)上で動作する個々のプラガブルデータベース(PDB)を、管理画面上の簡単なマウス操作によって他の環境で動作するCDBにクローニングすることができる。また、Oracle Database 12cでマイナーアップグレードする際、オンプレミスで動作する旧バージョン上のPDBをOracle Database Cloud Service上でテスト用に構築した新バージョンのCDBにクローニングし、テストするといったことが手軽に行えるのだ。

 「もちろん、Oracle Database Cloud Service上で動作確認を行ったPDBをオンプレミスのCDB上に移行するのも簡単です。SQLやデータベース管理に熟練していない担当者でも容易に作業が行えるでしょう。Oracle Database 12cの新機能をテストしたり、アップグレード手順を確認したりといったことも、よりシンプルかつスピーディに実施できます。環境を作り直したり、テストが完了したりした際には、単にOracle Database Cloud Service上のインスタンスを削除するだけでよいのです」(スペンドリーニ氏)

 以上、ここではOracle Database Cloud Serviceの主なサービスメニューと特徴、今後提供予定のサービスを紹介した。Oracle Database Cloud Serviceは、企業がオンプレミスで培ってきたOracle Databaseの資産とノウハウを、そのままパブリッククラウドでも活用することのできる唯一のPaaSだ。Oracle Databaseの全ての機能、あらゆる規模のシステムに対応しており、無償で開発用途に利用できるものからミッションクリティカルな本番環境に使えるものまで、広範なサービスを用意している。

Oracle Database Cloud:各サービスのまとめ

 なお、Oracle Database Cloud Serviceは現在、30日間無償で利用可能なトライアルキャンペーンを実施している。日本語ガイドも用意されており、Oracle RAC for Oracle Database Cloudも含め、さまざまな構成を実際に構築して試すことができる。パブリッククラウドでのOracle Databaseの利用を検討している企業は、ぜひご活用いただきたい。

関連イベント情報─4月26日開催「Oracle Cloud Platform Summit Tokyo」

 本記事で紹介しているOracle Database Cloud Serviceの最新情報は、2016年4月26日に都内で開催されるイベント「Oracle Cloud Platform Summit Tokyo」のセッション「3-A データベース・クラウド 〜活用事例とこれから〜」(実施時間:15:15〜16:00)でもご紹介します。ぜひ奮ってご参加ください。

  • イベント名:Oracle Cloud Platform Summit Tokyo
  • 開催日時:2016年4月26日(火)
  • 会場:グランドハイアット東京(東京 六本木)
  • イベント詳細/参加申込:http://www.oracle.co.jp/campaign/cloudplatform/

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2016年5月24日

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