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» 2016年05月25日 07時00分 公開

三菱アルミニウムがマルチテナント機能で販売/生産管理データベースを一挙集約し、事業継続性も強化。その選択の理由とは?基幹DBのBCP対策強化、管理性と性能の大幅向上を実現(3/3 ページ)

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十数分の業務処理を数秒に短縮。メインフレームと連携した夜間バッチ処理の時間も大幅減

 2015年3月にTISの提案を正式採用した同社は、6月にOracle Database Applianceによるデータベース基盤の刷新プロジェクトをスタート。9月までの約4カ月間でTISが12c上にCDBを構成するところまでを完了させて三菱アルミニウムに引き渡すと、10月からは篠原氏らがPDBの作成を行って新データベース基盤を完成。Oracle Databaseの標準機能を使ってデータを移行し、12月末に新旧データベースの切り替えを実施した。

 2016年1月より業務利用が始まったOracle Database Applianceによる新データベース基盤の高いパフォーマンスは、すぐに現場担当者が知るところとなった。

 「業務で大量の帳票印刷やFAX送信を行う担当者は、新データベース基盤によるパフォーマンス向上を強く実感しているようです。これまでは、画面の開始ボタンをクリックしてから処理が完了するまでに10〜15分程度かかっていたのが、新システムではわずか数秒程度で完了します。そのため、初めは『システムが壊れたんじゃないか?』という問い合わせが寄せられたほどです」(篠原氏)

 Enterprise Editionのパフォーマンスの高さもあらためて感じている。

 「業務処理の中には、オープン系システムとメインフレームで交互にデータを受け渡しながら行う処理があるのですが、旧データベース基盤では1時間ほどかかっていた処理が5分程度で完了するようになり、全体の処理時間が大きく短縮されました。この速さの理由は、もちろん最新のハードウェアに移行したこともあるでしょうが、Enterprise Editionの恩恵も大きいと見ています」(篠原氏)

 受注/販売実績などの集計を行う夜間バッチ処理も高速化された。この処理は19時に開始し、何段階かの処理を経て4時間後の23時頃に完了していた。それが現在は21時台に完了と半分近くにまで短縮された。この夜間バッチ処理時間の短縮は、メインフレームに関するコストの削減効果ももたらしている。

 「メインフレームは夜間バッチ処理に必要な処理性能を基準とする従量課金で利用しています。Oracle Database Applianceによって処理時間が従来の半分近くにまで短縮されたため、その分だけ利用契約を縮小し、大幅なコスト削減を図りました」(合家氏)

マルチテナントが運用効率化や災害時の迅速な切り替えを可能に

 2台のOracle Database ApplianceとOracle Data GuardによるDR構成により、課題であったBCP対策の強化についても十分な対策が打てたと合家氏は胸を張る。

 「従来のシステム構成では、もし富士製作所が被災した場合、ハードウェアを調達してデータベース環境を構築し、データをリカバリーするまでに、最低でも数日〜数週間を要していました。これに対して、新データベース基盤では富士製作所内の本番環境がRAC One Nodeによるアクティブ/スタンバイ構成で稼働し、アクティブ側に何か問題が起きたら、即座にスタンバイ側に切り替わります。また、災害や障害で本番環境が停止した際には、名古屋で稼働する同一構成のDRサイトに1時間以内で切り替わります。従来のシステム構成では最悪1日分の業務データが失われる可能性がありましたが、それも極小化されました」(合家氏)

 一方、篠原氏はOracle Database 12cのマルチテナントにより、運用効率化に加えて災害時のスピード対応も可能になると期待している。

 「マルチテナントは、リソース使用効率の他に、運用効率化にも大きな効果をもたらすと期待しています。例えば、これまでは6つのデータベースに個別にパッチを当てていましたが、今後は1つのCDBに適用するだけで済みます。また万が一、災害や障害が起きてDRサイトに切り替える場合でも、従来は個々のデータベースインスタンスごとに切替作業が発生していたのが、今後は1つのCDBを切り替えるだけで済みます。これにより。災害/障害時の切り替えが、よりスピーディに行えるようになるでしょう」(篠原氏)

 また、三菱アルミニウムの新システムの“あるべき姿”を具体的に提示し、構築から運用開始までを円滑に遂行したTIS ITソリューションサービス本部 エンタープライズソリューション事業部 エンタープライズソリューション第2部主査の寺本寛氏は、マルチテナントによるシステム構築のメリットを次のように語る。

 「Oracle Database 12cのマルチテナントをはじめ、あらゆる機能を1つのソリューションとして構築する今回のプロジェクトを通じて、大変使いやすいシステムを構築できることがあらためて分かりました。特に、個々のデータベースに対してDR環境を構築する場合と比較して、マルチテナントとOracle Data Guardでシステムを構築する場合は、CDBを構築しておくことによって構築工数を大幅に削減できることを実感しました」

将来のクラウド活用でも、マルチテナントの恩恵に期待

 三菱アルミニウムは今後、2017年4月を目標にさらに1つのデータベースをOracle Database Appliance上に統合。また、夜間バッチなどメインフレーム上の処理も移行し、最終的にはOracle Database Appliance上に全システムを統合していく計画である。

 さらに、新システムへの移行を機に、デスクトップで動作しているアプリケーションのサービス化やデータベースバックアップ、開発/検証環境の調達などでクラウドの活用も視野に入れていきたいと合家氏は話す。

 「クライアント/サーバ型システムの悩みは、運用保守の負担が非常に大きいことです。加えて、クライアント側に多くのリソースを抱えているため、1台のPCで発生したトラブルが多くの生産ラインに影響を及ぼすことも大きなリスクです。これらの課題を解消するために、最終的にはデスクトップアプリケーションをクラウド上に移行し、サービスとしてさまざまな場所から利用できるようにしたいきたいと考えています。データベースについても、バックアップの他、開発/検証環境など一時的に利用する環境をクラウドサービスで調達することを検討していきます。その際にOracle Cloud Platformを利用すれば、12cのマルチテナントを導入した効果を生かせるでしょう」(合家氏)

 以上、ここでは三菱アルミニウムが実施したOracle Database 12cおよびOracle Database Applianceによるデータベース基盤刷新プロジェクトを紹介した。基幹データベースに最新のOracle Databaseテクノロジーを取り入れ、BCP対策の強化、運用管理性の改善、パフォーマンス向上という課題に最良の解を得た同社。クラウド時代が本格化する中、その恩恵は今後も高まり続けるだろう。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2016年6月24日

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