サービスとしてのOpenStack、Platform9をネットワールドが国内提供既存のVMware環境も短時間でOpenStackに変身

ネットワールドは、Platform9 Systems のOpenStack SaaSサービスを国内展開すると発表した。OpenStackのコントロールモジュール群を全てクラウド側で動かし、メンテナンスを提供するサービスだ。

» 2016年07月04日 16時56分 公開
[三木泉@IT]

 ネットワールドは2016年7月4日、Platform9 Systems のOpenStackサービス、「Platform9 Managed OpenStack」の国内販売と日本語サポート提供を開始すると発表した。

 OpenStack関連のサービスとして、最も多いのは運用代行だ。これは、オンプレミスに導入されたOpenStackの監視やトラブルシューティングなど、日常的な運用を肩代わりするもの。

 Platform9はこれらとは異なる。OpenStackのコントロールモジュール群を全てクラウド側で動かし、ユーザー組織の運用担当者やエンドユーザーに対して、ポータルを提供する、ユーザー組織の拠点側に必要となるのは、OpenStackの管理対象となるVMware vSphere/KVMホスト群のみ。OpenStack関連機能は、全てクラウドサービスとして提供されるため、同社はこれを「OpenStack SaaS」と形容している。

 同サービスはVMware ESXi/vSphereと、KVMをサポートする。例えば社内に既存のvSphere環境がある場合、この上で仮想アプライアンスとしてゲートウェイを動かし、Platform9サービスとの接続設定を行う。これだけで既存のvSphere環境が、OpenStackから管理されるようになる。サービスへのサインアップから10分で、既存の環境を「OpenStack化」できるという。ちなみに、ESXi/KVM混在環境の一括管理も可能。

 Platfrom9では、セルフサービスポータルを提供する。ユーザーはこのポータルを通じて、自ら仮想マシンをデプロイできる。ユーザー組織の運用担当者は、ユーザー/ユーザーグループに対して、リソースの利用量や利用権限を設定できるという。

 このOpenStack環境は、Platform9が24時間365日、監視するという。パッチ当てやアップデートはサービス側で実施する。バージョンアップについては1年に1回実施する。

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