マイクロソフト、Azureアプリケーションの可用性を高める新チェックリストを公開ガイダンスに「従わなかった」場合の解説も充実

マイクロソフトは、「Microsoft Azure」上のアプリケーションの可用性の向上に役立つ新チェックリストを公開した。各チェックリストには、ユーザーの判断を助けるため、個々のガイダンスに従わなかった場合に何が起こるかについての説明が加えられている。

» 2016年07月05日 11時00分 公開
[@IT]

 米マイクロソフトは2016年6月30日(米国時間)、「Microsoft Azure」上のアプリケーションの回復力や可用性の向上に役立つ新しいチェックリストを公開した。

 マイクロソフトはこれまでも同等のサービスを提供してきたが、認知度が低く、Azureの利点を最大限に活用できないユーザーが多かったという。そこで、今回の新チェックリストの提供により、さらなる認知度向上を図るとしている。

ALT Microsoft Azureの高可用性チェックリスト

 今回公開された高可用性チェックリストでは、以下のそれぞれの問いに沿ってガイダンスが示される。

  • リソースに「Traffic Manager」を適用していますか
  • どのロールについても、単一の仮想マシン(VM)を使っていませんか
  • インターネットに接するアプリケーションVM向けに、ロードバランサを適用していますか
  • ステートレスアプリケーションやWebサーバに可用性セットを使っていますか
  • ステートレスアプリケーションやWebサーバに仮想マシンスケールセット(VMSS)を使っていますか
  • 仮想マシンごとに、プレミアムストレージや別々のストレージアカウントを使っていますか
  • アプリケーションの各ティア(物理階層)間で、ロードバランサやキューを使っていますか
  • SQL Databaseでアクティブジオレプリケーションを使っていますか
  • データベースにキャッシュ(Azure Redisキャッシュ)を使っていますか
  • 高スケールのイベントが予想される場合に、Microsoft Azureのサポート担当者と連絡を取っていますか
  • Webに接するストレージBLOBや静的資産向けに、コンテンツ配信ネットワーク(Azure CDN)を使っていますか

 各チェックリストには、個々のガイダンスに従わなかった場合に何が起こるかについての説明も加えられている。同社によると、これらの説明は、ユーザーがそれぞれの選択肢の長所と短所を理解した上で的確にAzureアプリケーションを設計するのに役立つとしている。

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